0.プロローグ
突然だが私には生まれた時から前世の記憶がある。前世の名前は、暁采来という名前で母子家庭だった。父は私が生まれる前に亡くなったらしい。母に苦労をかけたので、私は子供の頃から将来は母を楽させようと勉強を頑張ったけど、母は中学を卒業する前に亡くなってしまったので、結局は親孝行ができなかった。でも母の遺書が銀行の判子や通帳と一緒に出てきて、その遺書には、これからは好きな事をやってほしいと書かれていたので、小学生の頃から憧れていたイギリスに中学を卒業したら留学してO大に1年で卒業して、そのあとに医学免許もとった。
私は海外が好きだったのでいろいろなところに行きながら医者になった。それで、25歳になって久しぶりに日本にかえってきたら、居眠り運転しているトラックに轢かれちゃったんだ。なんか、たまたま帰ってきたら轢かれたって運命なのかな?
まあ、そんなわけで私の前の人生は終わったんだけど…。どういうわけか、赤ちゃんになっちゃったんだよね。生まれ変わったの日本じゃなかったんだよ。フランスで生まれたっぽい。フランス語だし。
今度は母親が、私が4歳になる前に亡くなってしまった。けど、父親は私たちの前では泣かなく、優しいままだった。
私たちというのは、私には3歳上の兄がいる。とっても美少年だ。そういえば、今世の名前を言ってなかったな。今世の名前は、ルナ・リングフォルトといって、世界的有名なリングフォルト家の当主の子供なんだ。容姿は、母が日本人で父がフランス人だけど、私はフランスの血の方が濃いようで、銀髪碧眼の美少女…いや、今は6歳だから美幼女だ。兄は、ルイ・リングフォルトという名前で、金髪碧眼という容姿で美少年だ。ついでに紹介しておくと、お父様が金髪碧眼のイケメンで、今は30歳なんだけど、普通に20歳くらいに見える。お母様は日本人なんだけど、黒髪黒眼はどちらも受け継がなかった。銀髪というのは、父方の祖母の髪の色だ。お父様の名前が、アレク・リングフォルトで、お母様の名前が、ミズキ・リングフォルトだって。
紹介はここまでにして、私たち家族は明日から日本に行く。お父様が日本で仕事をされるみたいだから、お兄様と私もついていくことになった。ちょうどキリがいいので、日本の小学校に入学することになった。お兄様は転入だけど…
学校の名前は桜崎学園と言って、小学校から大学までついてる附属校だった。お母様の実家がこの学園を経営しているみたいで、いろいろなお金持ちの子息子女がたくさん入学する。お母様の実家だからって、裏口入学しないけど、この時のためにお兄様は日本の勉強はしていたみたい。私は、前世があるから大丈夫だと思うけど…
それでリングフォルトは有名過ぎだから苗字を桜崎と名乗ることになった。桜崎も有名だけど。
で、校舎を見た途端思い出したんだ。前世の友達がやってた乙女ゲームの世界なんじゃないかって。
まぁ、いつの代かわからないから、知っている登場人物がいるかを明日の入学式で確かめようと思ったんだよね。まぁ、それがなくても明日は楽しみだなぁ〜