犯人は(200文字小説)「旧」
推理物にしようとして、コメディーになってしまいました。
200文字小説です。
人里離れた別荘で女性が殺害された。
密室の不可能殺人。
探偵の俺の他に三人。
女性の父親で会社役員の国府田。
女性の婚約者で第一発見者の高山田。
そして執事の大前田。
結婚を巡って口論しアリバイの無い高山田が一番怪しい。
カマをかけるか。
「解ってるんだぜ。犯人は高山田だーっ!」
「なぜバレた!
隠し通路も借金もお見通しということか!
大前田一生の不覚!」
犯人は執事だった。
犯人はおまえだ。
おおまえだ。
大前田。
お読みいただきありがとうございます。
推理物で尺が足りないと犯人がベラベラと真相を話すシーンに出くわしますね。
黙秘権でも使われたら、お話にならないのかもしれませんけれども。
200文字と短いですがネタ晴らしも作中に入れたので、窮屈になってしまったかもしれません。
ていうか、ダジャレの勘違いかよ、っていうお話でした。
全国の大前田さん、ごめんなさい。この作品はフィクションです。