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1 BOY & GIRLS


『時刻は間もなく11時になります。カズネの娘が歌うバンド“SSサイレンサウンド”、今週オリコン1位の“Powers”を聞きながらお別れです。それではまた明日』


首にかけた愛用の黒いヘッドフォン(特価4千8百円)から流れるラジオDJの声が桜舞う風に消えた。

音楽プレーヤーの電源を切ったわけじゃない。ヘッドフォンが壊れたわけでもない。


『ラ――――』


扉を開けた俺の目に、そして耳に入って来る風に乗る音。

それが辺りの音、全てを掻き消してしまったかのように、俺の脳に響いた。

否、それは音ではない。高音と低音の絶妙なハーモニー。テンポの良い息遣いがリズムを刻む。大気を震わすビブラートに、天まで突き抜けるオクターブ。多彩な色を持つ声の塊。

人、それを歌という。


『夜空へ消える、夢のように。私の声は届かない――』


どうやって上ったのか、3メートルほどの高さの給水塔の上。その端から身を乗り出すようにちょこんと座る少女。

直線距離にして10メートル。

小さい顔にスッとした目立ち、長いまつげが少女らしさを引き立てる。顔が小さくて、片手で掴めるんじゃないかと錯覚するほど小柄。珠のような肌に少しきつめの目元。ほんのり赤く高揚した恍惚の表情は、どこかエロティシズムを感じさせた。

薄く赤みがかった腰まで伸びる長い髪は、後ろで結びポニーテールにしている。


声を発するごとに、小さな喉が動き、豊かとは言えないが起伏の見られる胸が上下する。

アイドル志望の芸能科を示す、抜けるような蒼の制服(俺ら一般科は紺の制服だ)に、腿の部分に2本の白ラインが入った黒の二―ソックス。そして明らかに学校のものではない厚底のブーツを履き、細長い足をぶらぶらとさせている。

耳元には小さな頭をすっぽり覆い隠すほどの、赤くて大きなヘッドフォン。


『――いくら声に出しても伝わらないこの思い』


彼女の口から詩が紡がれる。

アカペラでの独唱。それでも時にオーケストラのように壮大で力強く、時に聖母の祈りのように時に繊細で、甘く、美しく、そして切ない。4ビートのスローバラード。

芸能界を一変させた伝説のアイドル、カズネの代表作“明日への願い”だ。


『それでもキミは輝く。キミの想い、世界に響け。きっとそれを、皆待ってる』


高く上げられた左手は、何かを虚空に求めるように開かれ、そしてきゅっと弱く握られる。

まるで一個の芸術であるかのごとく、少女はそこに存在していた。

その神々しさとも言える何かに、誘われるように一歩踏み出し、



そして目が合った。



目立ち過ぎないほどの大きさの瞳に、気の強そうなスッと伸びたアイライン。どこか寂しさを漂わせるその瞳が、ちょっと驚いたように俺を見て大きく広がった。


静寂。


ヘッドフォンを首に下ろし、引きつった表情で口をパクパクとさせる少女。つややかで健康的な頬が、髪の色と同じ赤に染まる。


「――」


少女が口を開き、声を発しようとしたところで、


「そこまでだ!」


背後から激しくドアの開く音と怒声。


咄嗟に振り向く。

が、遅い。

襟首を掴まれ、足を払われそのまま押し倒される。背中からコンクリートに叩き付けられた。

頭を打たなかったのは、運が良かったわけじゃない。目の前にいる男が“上手く”投げてくれただけだ。


「……」


無表情の短髪男。利発そうでシュッとした顔立ちは世の女性がときめくような、いわゆる『美少年』と呼ばれる存在だ。


「一般科のくせに手こずらせてくれるじゃないか」


その背後から現れたのは、これまた『美少年』と呼べる顔立ちの蒼い制服男子4人。

特に中央の1人。

これが少女マンガだったら背景に花でも背負っているだろう。

キラキラしたオーラを発する金髪の男が、組み敷かれた俺を見下してくる。


「長い鬼ごっこも、これでラ・フィンだよ。そして僕らの新たなステージが幕開く。今を時めく僕ら、スーパーアイドルグループ『男子ング』の勝利によってね!」


本人は格好いいと思っているのだろうが、俺から見ればただの変態さんだった。

こんな奴らが今を代表するアイドルなんて、今の芸能事情もたかが知れる――はずなのだが。


「キャー! 阿佐美くん、格好いい!!」「そこの冴えない一般生徒Aなんかより、1垓倍ステキ!」「ソウオンジャーレッドに変身して、そこの変態ビンボー人やっつちゃってぇー!」


ため息をつきたくなるような、黄色い声(プラス俺への罵詈雑言)×20が飛び交う。

俺と同じ紺色に身を包んだ彼女たちは、この学校の生徒でありながら、同じ学校のアイドル候補生の熱烈なファンでもあるようだ。


「ふふ、落ち着きたまえ。マイスウィートハニーたち。僕らが勝利するこの瞬間を、君らは後世に伝えてくれらればいいんだ」


リーダー格らしい中心の金髪男(通称キザ男、命名俺)に言われ、キャーと黄色い声を上げる女生徒たち。

トップアイドルを目指す花形の芸能科、そのサポートやマネージメント等裏方の一般科。

学科の違いだけで、こうも立場が違うのか。その思いが俺の心中で深く渦巻く。


「……良い身分だな。女子にキャーキャー言われて得意になってる勘違い野郎」


「……ふふん、負け犬の遠吠えにしか聞こえないな。いや、持たざる者の嘆きと言うべきか」


キザ男たちは俺の挑発を笑殺した。確かにその通りだ。でもその通りだからこそ許せないものがある。


「アイドルなんざ、ファンをだまして金をせしめる詐欺師の集団じゃねぇか」

「それの何がいけないのかな? 彼女らは自分の意思で僕らを応援してくれている。日本は信仰の自由を約束しているよ? ましてやここは日本第一のアイドル養成学校。そこでアイドルを否定するキミは、矛盾も甚だしい」


それはある意味、俺の急所だった。

アイドルを毛嫌いしているのに、アイドル養成の学校にいる。

言い返せない俺に対し、キザ男は勝ち誇ったように、


「ま、キミのことなんてどうでもいい。そもそもアイドルというものは選ばれた存在なのだよ。この美しい瞳、魅惑的な口元、染み一つない肌、スラリと長い脚、食べても太らない代謝、しなやかな筋肉。ダンスのしなやかさは見る者を虜にし、発する美声は世の女性を魅了する。中等部では向かうところ敵なしのアイドルプロランクC、愛と平和の歌を捧げる男子の中の男子!」


そこで1つ呼吸を入れて、


「そう、僕たちが――男子ング!!」


5人でハモった。ポーズつきで。うざかった。


「さて、そろそろ時間かな。ゴン、彼を立たせるんだ」


ぐいと襟首を引っ張られた。そのまま罪人よろしく引っ立てようとする。

その俺の意思など一顧だにしない傲慢不遜なふるまいに、さすがの俺も我慢の限界だった。


「勝てない勝負はしない信条……のはずだったんだけどな」

「ん? 何か言ったかい? 負け犬クン?」


負け犬?

そうだな。確かに夢破れ、惰性でここに来た俺は負け犬と呼ばれても仕方ない。

けどよ……。


「すかしたアイドル(てめぇら)なんかに、負けられるかって言ったんだよ!」


引っ張られる力を利用して跳ね起きる。


「うおおぉぉぉぉりゃああ!」


短髪の襟首をつかみ、そのまま渾身の力で振り回した。

無表情だった短髪美少年の顔が一瞬しかんだ。


篠崎拓也しのざきたくや、通信剣道、通信柔道、通信空手、通信書道、通信華道、合わせて10段だぁ!」


叫び、そのまま回転の勢いで壁――給水塔に短髪美少年ゴンを叩き付ける。

そうすれば手が離れる。そう思ったのが甘かった。


「…………」


無言。痛覚でも遮断してるんじゃないかと思うほどの機械的な無表情ぶりで、逆に襟首をつかむ手に力が入った。


「ははっ、全部通信じゃないか。ゴン、君の実力、見せてやれ!」


ゴンが小さく頷く。

押しこまれた。それを堪えようとしたところで引っぱられ、完全に崩される。

短髪の背中が見えた。

背負い投げだ。

が、分かったところで意味はない。前は給水塔、下はコンクリート。


『いかなる理由であっても、学校行事における怪我、事故には自己で責任を持つ』


ふと校則の1つ目が頭を過ぎった。

学校行事において、この学校での加害者(短髪)は責任を問われない。

つまり、このまま全力でコンクリートに叩きつけられても、悪いのは俺。文句は言えないのだ。

俺の全身を恐怖が貫き、身体が浮き、背後からキザ男と女生徒たちの歓声が上がった刹那、


「あ――――?」


目の前に何か大きな物体、いや人が、少女が飛んできた。

風に舞うサクラを背にしたその光景は一つの芸術に見える。

視界いっぱいに広がる蒼い制服。風にたなびくスカート。

その中の黒いスパッツ。

そこから生える二本の長いもの、黒のブーツが、短髪美少年の顔面を蹴りつけた。投げる力が急速に消える。


危機から解放された俺は見た。

天使だ。

月並みな言い方だが、語彙力のない俺に、それ以上の表現方法がなかった。

――そう思ったのも一瞬。



ゴッ



顔面が真っ暗になり、鈍い衝撃が顔面を襲った。

訳の分からぬまま、背中から倒れる。

その折、首から外れたヘッドフォンが、重力に引かれ質量弾となった俺の背中に――バキリ、と機械的な破壊音を鳴らした。


「あ、あぁぁぁぁぁぁぁ!! 絃識愛沙モデル限定品12万(嘘)のヘッドフォンを……なにしやが――」


起き上がり、その人物に向かって詰め寄ろうとして、


――止まった。


そこにいたのは一人の少女。

あの給水塔の上にいた少女だ。立っているだけなのに、威圧されたる雰囲気を覚え、俺は呆然と立ち尽くすしかない。


「……」


少女は俺に一瞥をくれ、キザ男の集団に向き直る。


「……は、ははっ。誰かと思えば、入学試験で最低のEランクを取った“できそこないの方”の妹さんじゃないか」


キザ男が急に噴き出した。

って、“できそこないの方”の妹?


「確か姉川舞音あねがわまいんだっけか。恥ずかしくないのかな。あの人の子だというのに、入学試験は最低ランク。裏口でも使ったんじゃないかって一部で――」

「おい」


キザ男のあざけりを、地の底から響く声が遮った。


「そこの。それ以上言うと――殺す」


まさかというか、案の定というか。

声の発生源は俺のすぐ傍。

俺に蹴りを入れてくれた、あのアイドル顔の少女からだ。

頭に比べかなり大ぶりのヘッドフォンを首にかけ、女神像のように美しく整った顔立ちは、今や溢れんばかりの怒りで険しくゆがんでいる。

いや、今やそれは怒りを通り越して、殺意に似た凄みをもっていた。


「人が独りを満喫してるって時にてめぇらは……ぴーちくぱーちくうっせぇんだよ」

「なんだ、そんな目をして。僕を脅そうったってそうはいかないぞ! ぼ、僕のパパはあのアサミュージックの社長で“バトル=ライブ実行委員会”の重役だぞ!?」


キザ男が叫ぶが、完全に及び腰だ。

てかこいつ、何を偉そうにと思ったが親の七光りかよ。最低だ。


「なによあの女!」「そーよ! 謝りなさいよ!」


キザ男たちの取り巻きから、黄色い罵声が少女に注がれる。


「ギャーギャー騒ぐな、外野ぁ!」


一喝。

散々騒いでいた少女たちは一瞬にして恐怖に怯え、そして黙りこくってしまった。


「こいつら、てめぇらのファンか? 安全なとこから身勝手なこと言う、前世紀のファンだな。ったく、てめぇらみたいのがはびこるから、今の音楽はつまんねぇもんになってんだよ!」


少女は、無造作にスカートの中に手を入れた。

ざわっと周囲(特に男子。俺を含む)がどよめいた次の瞬間、彼女が取り出したのは2本の銀色の筒。

両手で一振りすると、金属音が響き50センチほどの棒になる。特殊警棒だ。

それが両手に1本ずつ。その石突部分を合わせ、薙刀のような長い1本の棒にした。


チアリーダーのバトンのようにそれを軽々と振り回す少女。

その手慣れた、完成されたパフォーマンスを前に思う。

美しい、と。

だが、その次に出た言葉は、それとは対極のものだった。


「てめぇら全員、“オレ”がぶっとばす!」


少女が前へ跳ぶ。その速度はまさに飛翔。

そこから放たれる突きが、キザ男の隣にいた男の胸部を捉えた。男が崩れ、取り巻きの女子から悲鳴が上がる。


「お、お前! まだバトル=ライブ開始を言ってないぞ!」


キザ男が反撃の蹴りを見舞うも、少女はバックステップで易々回避。

その顔には余裕の笑みが。


「てめぇ頭はお天気さんですか? どっかの御曹司ちゃんは年中ハッピーだな。これは――ケンカだろうがよ!」


キザ男に向かって一撃。無様に逃げ転がるキザ男。


「くっ……みんな、野蛮人に本当のバトル=ライブを見せつけるんだ! 行くぞ、ステージ・イン!!」


キザ男が左手を天に突き上げ叫ぶ。

残る3人も同様に左手を挙げ、「ステージ・イン」と叫んだ。

次の瞬間、彼らの左手――そこにあるブレスレットのようなものから光が発せられ、彼らを包んだ。


「うっ……」


あまりのまぶしさに俺は手をかざす。その奥で女生徒の黄色い悲鳴があがった。

発光が収まるとそこには、色とりどりの華やかな衣装で着飾った男の4人組がいた。

高級そうなジャケット(なぜか胸元をはだけさせた)にロングパンツ、シューズという統一された服装。色は赤、青、白、黒と個々に違う。キザ男はむかつくことに赤だ。


「へ、変身した……?」

「ふっ、無知な一般科は困るな。説明してやろう! これが新時代のアイドルに許された特権“ステージ・コスチューム”。腕輪を通して専用のコスチュームが瞬時に転送され、身体能力を5倍に引き上げると同時、アイドル最強の武器を可能とする。

そう、“闘芸法とうげいほう”を!」


他の3人がキザ男のバックにつく。キザ男をフロントに、円になるよう背中を合わせた。

その瞬間、彼らから重圧というか、オーラというか、形容しがたい物に包まれたような気がした。


「行くぞ、アサミュージック所属『男子ング』、アイド流“闘芸法”奥義――21thシングル『AIこそすべて』!」


ステップをそしてキザ男が右手を高々と上げ、そのまま少女へと突き出す。


『愛してる。愛してる。僕は君だけの人になろう』


声の直後、彼らの足元の地面がパンっと軽く弾けた。

それは連続性をもっていて、複数の爆竹が弾けたように火花(通常の爆竹の数倍もある大きさだ)を上げ、道を作っていく。


『僕は君のために、LOVE、LOVE、LOVE、LOVE、LOVE、LOVE』


LOVEという歌詞に乗り、コンクリートの床を弾きながら突き進む火花の道。それは確かな破壊をもって少女に向かい――


直撃した。


『ラブ・ユー・トゥー!』


爆音。

少女の姿が舞い上がった粉塵によって消えた。

何秒経ったか。薄れゆく埃の中、俺はせき込みながら顔を上げる。

そこで見た。屋上の変わり果てた姿を。


爆心地から少し離れたフェンスが、衝撃の余波を受けひしゃげていた。少女が最初に座っていた給水タンクは、へこみ、ちょろちょろと水を噴き出している。

一番ひどいのが床だ。キザ男から少女まで一直線、コンクリートがえぐれ、中が丸見えになっていた。


「フィニッシュ!」


決めポーズをとるキザ男たちに、ファンの少女たちがはしゃぐ。それこそ、まるで特撮ヒーローの必殺技にはしゃぐ子供のように。

そう、これは特別なことじゃない。

シナプスの電気信号しかり、筋肉の収縮しかり、血の巡りしかり、心臓の鼓動しかり、人間とはリズムの塊だ。

古来より、音楽が人に感動や安らぎを与えるのは、その音のエネルギーを演奏者が無意識に発していたという。

そのリズムを操って音のエネルギーとして放出する。

それを科学的に分析、研究し、能動的に扱えるようになったのはここ最近のことで、その力を人は“歌力かりょく”と呼んだ。

そして7年前。1人のアイドルが始めた己の体、楽器、音を武器に歌い、闘う方法――


「これが“闘芸法”。バトル=ライブ……」

「ふっ、わざわざ芸能界の厳しさを教えてあげたと感謝して欲しいね。ま、手加減はしたけど、全治2週間ってとこかな」


キザったらしい言葉を吐くキザ男を、隣の男が制す。


「お、おい、トシ。あれ――」

「なっ……」


今度はキザ男の目が驚愕に見開かれる番だ。

少女が繋いだ特殊警棒を彼女の眼前に突き立て、盾にするようにして立っていた。


「はっ、ただ埃を巻き上げるだけの技かよ。けほっ……」


少女が咳き込みながらも吐き捨てる。

服が所々破れ、白い肌が露出しているところもあるが、傷らしい傷は負っていない。俺はホッと胸をなでおろしていた。


「馬鹿な。僕らの奥義を耐えるだと!?」

「音の波は音で消す。こんな“歌力”、姉貴に比べりゃただの風だって、な!」


跳び出す少女に、キザ男たちは戸惑いながらも迎撃の歌に移る。


「くっ……Aメロから続けるぞ!」


再び火花が上がるが、その前に少女は距離を詰めた。

1対4。とはいえ、戦況は少女に有利だ。

キザ男たちは奥義を完全に防がれたという精神的動揺に対し、少女は周り全てに攻撃すればいい。


対してキザ男たちの技、敵が近くにいると使えないのだろう。爆発が近すぎるのだ。

それを判断したからこそ、少女は臆せず前に出た。だが、それは並の技量と度胸で片付く話ではない。形はどうあれ、男対女、数は4対1なのだ。

打ってはかわし、突き、避け、蹴り、受け、払う。

プロの殺陣師も真っ青の動きに、俺の目はくぎ付けになっていた。舞――いやこれはダンスだ。ジャズよりはヒップホップ。攻撃と防御がダンスの中に収まっている、一種の芸術だ。


「愛だ恋だ、つまんねぇ歌うたいやがって! アイドルなんてもの、“オレ”が全員ぶっとばす!」


真剣な表情で物騒なことを言いつつも、口元に笑みを浮かべて立ち回る、寂しげな瞳をした一人称“オレ”の暴力少女。

それが夢に敗れ去った俺と、アイドルを否定する“歌ってボコれるリーサルアイドル(危険な偶像)”姉川舞音との出会いだった。

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