ぬくもりひとひら 永久に咲く
はぁらり はらり ふぅわり ふわり
舞い踊り 舞い落ちる
ひとひらのぬくもり
ひぃらり ひらり 追いかけて
気付けば ぽつんと ひとりぽっち
あっちきょろきょろ こっちきょろきょろ
見回せど 見回せど 親兄弟の姿なし
ぽつんとヒトリ 道の端
大きな足音 大きな人影
びくびく ぴくり
ぽとりと一滴
声にならない 鳴き声あげて
震える身体 震える鼓動
不意に迫る茶色い影
シャッと身構え 挑みても
ふぅわり 宙舞う 小さき身体
くぅらり くらり ふんわり ふわり
ほのかな ぬくもり感じつつ
ここはいづこ どこへ向かう
ざぁわり ざわり
手という手が伸びてきて
がたがた ふぅふぅ
怯え縮む 小さき身体
白い世界
がさごそ がたごと
さらに向かうは どこへやら
やんや きゃっきゃ 着きたる場所は
ほんわか ほかほか あたたかく
ぬくぬく ふわふわ おなかも満たされ
うとうと ふらふら 夢心地
かたかた ふるふる 震えは続くが
今は 少しばかりの休息を
…………
はぁらり はらり ひぃらり ひらり
気付けば 10と9もの年が過ぎ
ふぅわり ふわり ひぃらり ひらり
舞い散るぬくもり この身と共に
ひぃらり ふわり 季節を一巡り
ふぅわり ひらり 今年も宙舞う ぬくもりひとひら
ふと振り返れば 過ぎたる日々に
此処に居てよかったのか
あのままあそこに居たらよかったのか
いまとてわからず仕舞い ひだまり季節
ふぅわり ふわり ひぃらり ひらり
無邪気なあの頃思い出し
身軽になったこの身で駆ける 舞い散る季節
はぁらりはらり ぽたぁり ぽたり
まだまだ あの娘の頬伝う ぬくもり一滴
すり寄り舐める ぬくもり一滴
ありがと ごめんね またいつか……
はぁらり はらり ふぅわり ふわり
流れる滴 華となれ
舞い散る季節に 華となれ
はぁらり はらり ひぃらり ひらり
ぬくもり降り注ぐ この季節
あの娘と出逢い あの娘と別れた ひだまり季節
ふぅわり ふわり ひぃらり ひらり
舞い散る季節に 華となれ
永久に心に 華よ咲け