逃避と評価
怪我の功名か、物を書く事に少しづつ人から
評価が得られるようになってきたが....。
過ぎてしまった時間は、もう、戻っては来ない。
だから、彼女のような人が現れたとしても....。
自分の感情だけで、動く訳には行かなかった、んだ。
家で、レコードを聞いた。
カレン・カーペンターが
一番好きだった、と云う曲「I need to be in love」を
なぜか聞いた。
あの、中学校の時好きだった子が好きだ、と言っていた曲だ。
I know , I need to be in love....
I know . I wasted too mach time....
私は恋に落ちるべき、それは解っているけれど
時間を無駄にしすぎている、それも、解っている....。
カレン・カーペンターも愛に悩み、そして、死んだ。
僕はまだ生きているが....。死ぬわけにもいかない。
母はまだ、僕を必要としている。
恋に落ちるべき、と感情は求めている、ずっと前から。
でも...そうする訳には行かなかった。
3月3日。
いつもと同じようにオフィースに出る。
彼女の居たルームに行っても、もう、彼女は居ない。
廊下で、似た背格好の子を見かけると、ドキっとする。
でも....もう、忘れなくては、ならない。
音楽はこれからも、僕を忘却させてくれるだろう。
僕が、解放されるその日まで。
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