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Calender_Girl  作者: 深町珠
71/82

702

普通、がどういうのか解らないけど

まあ、僕は僕だから比べる事に意味は無い。



でも.....。




いろいろ考えながら。


その日のグループ・ミーティングに僕は参加した。

702会議室。



この日、僕はみんなに約束していたLEDフォグランプの試作品を見せる事

にしていた。


いつものように、すこし早く会議室に行くと

すぐに、彼女がやって来た。



ランプの配線をしてると、「何してるの?」とでも言いたそうに

ちょこちょこと、愛らしく歩いてきた。


「うん、ランプできたんだよ」と見せてあげようと

床に置いてある、フォグランプを指差すと


彼女は、床にしゃがみこんで、それを見た。

色っぽい仕草にならないように気遣いながら、座るあたりは

よく躾られている子だな、と思わせる。


僕の隣に並んで、発光ダイオードの光を眩しそうに見ていた。

息遣いが聞こえるくらいの距離なので

手を伸ばせば、触れられそうで


笑顔で真っ直ぐ僕を見る彼女が眩しくて仕方なかった。


灯りを落としてある702会議室の、片隅で

ふたりで床にしゃがみこんでいる、と云う情景が

なんとなく、可笑しかった。


ずっと、こんな日が続く筈だったのに.....。


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