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Calender_Girl  作者: 深町珠
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主観




こういう時、得てして男と言う生き物は自惚れた判断を下し勝ちなものだ。

でも僕は、解析をライフ・ワークにする人間だから...

状況を客観的に考える癖がついている。


...意味が判らない事は、とりあえず未知数として考える。



状況から解っているのは、たぶん、彼等は自由契約が切れたら解放されるだろう、と云う事。

だから、和くんたちのグループは解散になるだろうし

そうなれば、外部からの客員の彼女は、居場所が無くなるだろう。



...そうか、それで.....。



どうしようもなくなった、んだろうな。





そう言う時、何故か、現状に愛着を感じたりする事もあるだろう。

例えば、卒業式が近づいた途端、まだ学生で居たい、なんて思ったりするような。



それに類似の感情なら、そのうちに消えるだろうな。


でも、驚いたな。




あれは、まるで......

訴えかけるように愛くるしく見えた、その表情を僕は思い出していた。

そう類推すると、出会ってからの出来事が全部意味を持って見えたりするのだが....。



それは、希望的な観測を含めた類推であり、正確ではない。



とりあえず、暫くは冷静に見守ろう。そう決める事に、僕はした。







でも....。僕はモノ・ローグ。


仮にそうだとしても......。



思う。単純にLove or Hateで決められるのは気持ちの中だけだ。

やはり、生物として存在し、社会に生きている。


そこには制約や忌避すべき問題もある。


気持ちだけでふんわりと楽しくしていられればいいのにな....。





ただ、それはあくまでromanticな想像だ、現実には心だけでは存在できないのだ...が。



ただ、心を蔑ろにして生きたくはないと思う。現実は、心の動きに沿うカタチで

生きていきたい、そう思う。


僕はいったい、どう思っているのだろう?その子の事を。



自問自答をする。



なんとなく愛らしいな、と思ってはいた。けれど、恋心を抱く程の存在でもなかった。

それが、これまでの正直な気持ちだろうと思う。

ただ、そういう気持ちと言うのも浮動的なものだから、雰囲気とか、その子の気持ちとか...

そういう環境でいくらでも変化してしまうものだろうと思う。



まあ、一過性のものだったらいいんだけど。



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