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Calender_Girl  作者: 深町珠
59/82

彼女


もともと彼女は情報処理が専門だと言う事だった。



......あれ?



僕は初めて会った頃の事を思い出した。


よく「パソコンが壊れた」とか....言ってたけど。

情報処理ってそういう事習わないのかなあ、なんて思ったけど


例によって、僕は深く考えるのは苦手だ(笑)。



あまりに真っ直ぐ僕を見るので、ちょっとどぎまぎしてしまう僕だったけれど




.....この頃、しっかりしてきたのかな。



そんな風に思って、その変化を好ましいと思っていたが

反面、どこか淋しいような気もしていた。




.....娘が成長する父親の心境かな(笑)なんて

娘もいないのに、僕はそう思った。



もともと僕は懐古的なところがあるので、そのせいだろうとも思った。




「ソフトならフリーで結構あるよ」と

僕は以前、付き合いのあったフリーエンジニアたちの話や

ユニオンに属せば結構仕事が回る、なんて話をした。


彼女は、若々しい好奇心と向上心を持って、瞳を輝かせているように見えた。

透き通るような白い頬に、ほんのりと赤みがさしている。

微笑みを絶やさずに....。



.....なんとなく。



いままでの彼女とは違う雰囲気が感じ取れ、僕は戸惑った。





これは一体何だろう?




...とも思ったが、そこでMLメンバーたちがどやどやとミーティング・ルームに入ってきて

連想ゲームはそこで終わり(笑)。





それから彼女は、カラー・コーディネートの資格も取りたい、なんて言うんで



「うん、女の子らしいね」と、聞き手によっては嫌がられる事を僕は言った。



別に、そんな事くらいで嫌われるならそれでいいとも考えていたし

思った通りの事を言わなければ、本当の意味で友人になれないとも思った。



でも、彼女は特にその言葉を忌避する素振りも見せず、頷いていたから

どうと言う事もなかった、のだけれど。





今思うと、こんな風にグループで居る時に

二人きりで会話するのと同じスタイルで会話していたから

それがそもそも、誤解の種になったのかもしれないな....なんて風にも思う。



まあ、それも今となってはどうでもいいことなのだけれど。




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