叔父さんと姪
姪と叔父さん、なんて言うけれど
それも愛情の一種だろう、と思う。ただ、
それは僕が勝手にそう思いこんでいただけで
その子がどう考えているかは、解らない。
でも、この頃の僕とその子の間には
恋愛、というような
どことなく、秘密めいた雰囲気は漂わず
さらりとした秋風が吹き抜けていくような
爽やかなムードに終始していたから
たぶん、その子もそう思っていたのだろうとも思う。
このあたりは、心の中が見えないと言うよりも
どちらかと言うと、相互の感情を微妙に感じ取りながら
雰囲気が変化していくものだろう....なんて僕は考えていた。
そのあたりも相性、なんて言うんじゃないかな、などと。
思い出す。ちょっと前、コンビニでバイトした時のこと。
同じ年頃の女の子が何人も居たけれど
なんとなく,自然になかよくなれる子と、そうじゃない子と。
やっぱり相性ってあるな、と思う。
.....そうそう、ゆりちゃん。あの子とはすぐに仲良くなれたけど
「僕らって仲良し親子みたいだよね」なんて言ったら
怒ってたっけ。ホントにふくれるんで可愛かったっけ。
子供扱いしちゃ、まずかったかな....なんて。
でも、「ごめんね」って言ったらすぐに笑ってくれたっけ。
.......。僕の(ほんものの)姪が可愛らしくないと言ったけれど
でも、今、目の前に愛らしくしているその子も
つい、この間までは棘のある、あまり愛らしい子には見えなかったな?
なんて思ったりもする。
どっちがホントかなぁ?まあ、いいか。気持ちの持ちようで変わるものだし....
僕だって、いつも同じ顔をしている訳ではないだろうし。
やっぱり、環境もあるのだろうな...なんて思った。
.......秋かなぁ。
散文的に、いろいろなことを思い出すのは季節のせいだろうか。
そうそう、日照時間が短くなるときには愁いを感じ易いんだっけな。
内分泌のバランスが変わるから。
なんて、僕は前に読んだ医学書の内容を反芻していて
グループ・ミーティングの内容はほとんど上の空(笑)
ま,秋だな......
他のメンバーも、みんな気持ちは連休、ウィークエンドに飛んでいる。
そんな時があってもいい、と思う。
軽快なロックが似合うかなぁ、こういう時は。なんて僕はうろ覚えの歌詞を思い出していた。
everybody workin' for the weekend, everybody wants a little romance.....
そう、たぶん。 a little romance が必要なんだろうな。誰にも。
そんな風に、僕はいつも音楽を感じながら暮らしている。




