研究者
ただ、このMLメンバーのみんなが特別な人達だと思えなかったし
MLメンバー以外の研究者にも、秀でた研究者は多かった。
でも、秀でた研究者だからと言って、皆度量が大きいか?と言うと
そうでもないようだった。
だから、それは、やっぱりその子が愛らしい存在になった事で
皆の心に、優しさを思い起こさせた、と云う事だと思う。
そして、僕は思う。この子以外にも、女の子の研究者は居たし
誰でも、偶然ここに居たから、この子のようになれるか?と言うと
そんなこともないだろう、と思った。
それはやっぱり、性格、もあるだろうし
相性のようなものもあるだろう、と思う。
話しは遡るが、僕がこのオフィースと契約をした時、2年前の5月だったが
そこで、ここのオフィース全体で歓迎会をします、と誘われた事があった。
僕は単なる契約関係、フリーランスだから、と丁重にお断りをしたのだが
幹事さんが若い女性で...なぜか、とても強力に誘うので
仕方無く、付いて行く事にした事があった。
今、僕の大切なお友達になっている彼女も、無論参加していた筈だが
彼女については微かな記憶しか残っていない...。
この幹事さん、見た目も素っ気無く、どこかの小学校の先生、と云うような
そういう感じだった。なんとなく見た目は城戸真亜子さんみたいな感じだから
仮にマアちゃん、とでもしようか(笑)。
人柄は穏やかで良い感じなので、僕や、他の新人たちのことを
よく気遣うところなどは好感が持てた。
ストレートに僕の経歴だとか、家族構成だとか、恋人はいますか?なんて
聞いてくるところもなんか、良いなと思った(笑)だから、
そこのテーブルに居た若手の女の子みんなに聞こえるように、その質問に答えた(笑)
僕もストレートな人間なので、隠す必要などない、と思ったのだ。




