表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
Calender_Girl  作者: 深町珠
17/82

梅雨


もっとも、僕はついこの間まで

大切な日常の存在に気づかなかったから

そんな事を考えるよしもない。





この年は梅雨が長引いた後、夏は暑かった。

夏休みに、彼女がどう過ごしたかは僕が知る由もなかった。


なぜ?と問われても、まったく意識していなかったから、としか言えない。


そして、夏休み明けの最初のミーティングの日。



僕はミーティング・ルームでいつものようにお茶を飲みながら

景色を眺めていた。


高層建築のこの建物は、見晴らしが良くて

まだまだ山奥、のこの場所から

遥か、海を見下ろしながら長閑に過ごすにも適当だ。





今日は、彼女は早くに現れず

他のグループの皆と一緒に、やってきた。


グループのひとり、平安貴族のような風貌のョシ(佳)の後ろに隠れるように

俯きながら、僕の方を見ずに入ってきて

佳のとなりに座った。




いつもと違うな、と僕は思ったが、別段、だからと言ってどうとも感じなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ