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わが少年の日々のかがやき my brilliant boys days (駄菓子屋編)

作者: 舜風人
掲載日:2011/04/22

過ぎ去れば全てが甘い思い出に醸成される。

思い出とはそんな物なのであろうか。

悔しかった思いでも、惨めだった思いでも今となってみれば懐かしいだけだ。


昭和35年、私の住む開墾地に、一軒の商店が出来たのである。

雑木林と、小麦畑しかない開墾地にである。


当時、家といえば我が家と、村長さんの家が数百メートル先のこんもりした森の中に、

そして農家がちらほらだった。

そんなところに雑貨や、何でもや、当時の田舎の何処にもあった商店が出来たのである。

これはテレビが初めて我が家に来たとき以来の驚きだった。カルチャーショックだった。


私の一日のこずかいは10円だった。当時はそんなものだったと思う。

基本的に当時の農家は自給自足なのである。

お金は原則使わないのである。


10円でなにを買うか?


コリスガムのクジがある、これは1回10円で当たるとコリスガムの大きなガムセットがもらえる。

はずれはコリスガム一個だ。


糸引き飴もあったね。円錐形の大きな飴が糸で束ねてあって、糸を引くと大中小の飴のどれかが引かれてくる。大きいのが引かれれば当たりだ。


甘納豆の籤もある。大きな箱に数十のしきりがあり、それぞれに小粒甘納豆の子袋が入っている。

どれかの仕切りを選んで指でそこを押し開けると、運がよければ当たりが出てもっと大きい甘納豆セットがあたるのである。

ところで、なぜかこの甘納豆おいしいのである。小粒で5ミリくらいの粒で美味しいかった思い出ばかりが残っている。


コッペパンも買ったね。コッペパンが一個10円なのである。そしてもう5円出すとイチゴジャムを店ののおばさんがブリキのドウコをあけてしゃもじですくってパンを包丁で切って開き塗ってくれるのである。

これもおしかったなああ、随一のご馳走だったね。

今もあのドウコのジャムの画像が目に焼きついている。

今思えば人工着色料、そして苺なんて欠片も入っていなかったニセジャムだったのだろう。

でも昭和38年にはそれはとんでもないご馳走だったのです。


ワタナベのジュースの素も買って飲んだね。

人工甘味料人工着色料人工香料のコナジュースである。

今では考えられないことだ。


そしてアイスキャンデー

棒にさした赤や黄色のアイスキャンデー


ゴム袋に入ったアイスもある。

大きな繭形のゴム袋に入ったあのアイス。


形抜きもある。薄いガムみたいな菓子でいろんな形が刻んであり、その通りに抜くと商品がもらえるのである。針を使って壊さないように抜いていく。これが難しい、ぽろっと壊れてしまえばそれで終わりである。


紙ニッキも私は好きだったね。15センチ四方くらいの和紙にニッキ飴がしみこませてあるのである。

それをちぎっては舐めちぎっては舐めするのである。

ニッキの香りが口中に広がり至福の時が得られた。


写し絵も買ったね、水にぬらしてうでに貼ると絵柄が腕に転写されてまるで刺青みたいになるのである。


バラキャラも良く買った。ばら売りのキャラメルである。

駄菓子屋に良くある大きなガラス瓶、アルミの蓋のついたあれだ、

あの中にキャラメルがどっさり入っている。一個1円であった。

5個で5円。買っては舐めた物だった。


食べ物以外では釣り糸や針などは夏には買うし、

ビーダマやブッツケ(面子)も買う。

バルサの模型飛行機も良く買ったね。組み立てては飛ばした。


お正月にはコマも買う。凧も買う。羽根突きも買う。


あれから40年、今でもその店はある。

ご主人は交通事故で即死、あとは奥さんが商売を引き継いで今は娘さんが、お婿さんを取って酒屋として営業している。


しかし、もうこれらの商品は当然そこではうっていない。

私の思い出の中の店でしか売ってはいない。


続く




続きを読む方法は「小説家になろう」サイトのトップページの「小説検索」の欄に

「わが少年の日々のかがやき」と入力して検索すれば全編が表示されますので全編読むことができます。


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私の作品で、、続き物、連作、シリーズものを、すべてお読みになりたい場合には、「小説家になろう」サイトのトップページにある「小説検索」の欄に、読みたい連作シリーズ作品群の「共通タイトル名」を入力して検索すれば、全作品が表示されますので、たやすくお読みになれます。

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