懺悔
俺は三ヶ月で自分はかなり変わったと実感していた。俺は論理的思考能力を高めた。何が大事なのか、どうすれば適当な手段になるかを考えるようになった。Aのために覚悟も変えてきた。もうチームOの前なんかで怖がることのないように。俺は嫌いな自分を変えた。ここで俺は一つ後悔をした。Aは久しぶりに連絡してきた俺に対しても普通に接してくれた。少し姿が大人っぽくなっていたのを感じた。本当に一度関係を止めたのを後悔した。ごめん、自分のためにこんなことしてって思った。Aは自分に非があって振られたんじゃないかと錯覚していた。なんでそうなるかなって思った。Aは今までにあったことのないくらい、Kを凌駕するくらい優しい人間だと思った。この時に俺はAにを心の底から好きになった。人間としての全てを好きになるしかしょうがなかった。素晴らしい人間がいたのに俺は自分のことを優先してしまった。この判断がこの後に災いを起こす火種となる。付き合っているという関係が曖昧に崩れた。別れると言う俺とAの言葉はなかった。そしてAと再び関わるようになってから数ヶ月経った頃だろう。俺はAへの決意を固めてちゃんと付き合ってほしいと言った。Aはトラウマがあってそれができないと言った。心が壊れた瞬間だった。俺は論理的思考を持つことで今までとは違った生活をするようになった。だからたださえストレスがあってしょうがなかった。そのストレスを簡単に破壊するようにAの言葉は俺に響いた。だからとても悔しかった、懺悔した、自分がもっと嫌いになった。学校に行く気も失せた。でもストレスを解放できるものは俺にはない。Aが生きがいだった今に俺の安らぎも存在しない。人生詰んだと思った瞬間だった。Aには様々なことを聞いた、けど俺はチームOに所属する学校の仲間がいるので、もうチームOに関わる人とは付き合いたくないと言われた。心の中に生まれた言葉はふざけんな、だった。中学校三年生になった俺は副部長となって部活を仕切らなければならなくなった。そして、だらしなかった俺の中学校のメンバーに厭悪を抱いた。もう関わる気を無くした。俺は努力という言葉が好きだった。努力しない人は嫌いだった。だから、俺はチームOのメンバー達と縁を切ろうとまで考えた。Aはそれを止めたので、とりあえず縁を切るのはやめた。さっきの、ふざけんなって言葉、心の底から湧き上がった。Aが好きな俺にとっては妨げになる存在だった。Aには本心を伝えた。Aは関係を断たれた俺に対してのトラウマも話してくれた。俺には変えられないものだった。なにせ自分を変えるためにはAと離れることは結果として必要だったからだ。だからこそ、今にはAに対して何をしてもいいように覚悟を決めてきた。Aに言われれば、全校の前でAのことが好きなこと、Aと手を繋ぐこと、チームOの人との縁を切ること、なんだってできた。それほどまで、Aは俺の心、人として良い行動をするように導いてくれた人だった。でもAは俺にチャンスを与えてくれなかった。正直、一度のデートでもして変わった俺を見て欲しかった。Aの求めていたことをできるようになったと知って欲しかった。俺は結局チャンスを得られなかったから、Aに今思う気持ちを整理して話した。そのとき、Aには好きな人がいると聞いた。一番聞きたくなかった言葉だった。もう本当に関係を持てないと感じたからだ。俺はAを人類で一番素晴らしい人だと思うくらい、完璧な人間だと思う。俺には欠点を見つけることはできなかった。それくらい素晴らしい。相手が誰かは知らなかった。でも、地球上の誰もがこの人に好かれたら、付き合うことを強制だと思うくらい、魅力的だと思っていた。Aと付き合うチャンスがないのは一生の後悔。変わった俺でも変わらず接してくれた、そして今も努力を惜しまず、バドミントンで上を目指す選手だったからだ。俺は努力をして結果を出した人を至高の人間だと思っている。もう否定すべきところはAにはない。これは断言できた。Aは俺に対してこれからも仲のいい友達でいようと言った。俺は嬉しかった反面、悲しかった。側にいると別れが悲しくなると感じた。きっと好きになった人と付き合ったら、Aは俺から離れるそしてその出来事を妬むんじゃないかと不安に駆られた。俺はこう言おうと思った。Aが好きな人を見定めてほしいと。俺と比べてどうなのかなと、俺の覚悟を考えてその人を選んで欲しい。これは嫉妬で理解されたくない部分。また俺と付き合ってくれる可能性があるんじゃないかなと少しでも思ってしまう。Aが幸せなことを願うはずなのに、俺の元へ戻ってきてほしいなんて考えてしまった。Aは俺のことが好きじゃないようだったから、心が虚しくなった。でもAと関わることはできるし、俺の方がいいって言ってくれる可能性も0.01%はあるだろうと願った。俺にできる最大限。本音を言ってもAはありがとうと言ってくれるだけ。俺は可能性がないのかなと思った。思いたくもなかった、本当に泣いた。一個下の女子に泣かせられた。けどそれは俺の中でしょうがなかったと思う。俺に残されたことは俺の良さを伝えてAが考えを変えてくれることだけ。だから自分をアピールして関わっていこうと思った。Aは世界で誰よりも優しく、ここまで話を聞き続けてくれたから。論理的思考を身に付けても文字で話すことでそれは発揮されなかった。結局Aから見た俺は何も変わったいなかったんだろうか。俺の変わった良さを見ていたらAはどう判断してくれたんだろうって後悔。今を生きる中での一生の後悔。Aが俺と過ごした時間と、俺の思いは彼女の中でどういうふうになっているのか。俺にはわからない。けど今死んで一つ後悔があるならば、Aと本当に付き合っていたかった。自分のことだから間違いなく言える、性格は良くないかもだけど、Aを思う気持ちは一番で世界で1番の後悔をしている人物だと思う。Aにはこれからも頑張り続けてほしい、これからもAを側で見ていけたらよかったなと感じていた今日だった。本当にもう一度付き合いたい。心から願う。何も欠如していなかった人間と共に。中学校三年生の俺はこう記す。
Aは欠点がない素晴らしい人間だと俺は思う。だからこそ、一生を共にしたかった人物でもあった。人生いろんなことがあるかもしれないが、これは一生変えられないと心臓に刻むくらい、Kを凌駕した人物であった。俺はAを今も愛する。Aといることは辛く悲しい時期をすごいしている俺にとって一番楽しいことで、幸せなことだ。彼女と話すことは一番の安らぎだと改めて思った。