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日常に潜む悪夢  作者: 白いカラス
9/11

ダイエット

食べる事は生きる事



あるところに食欲旺盛な時期の女の子がいました

女の子は食べる事が大好きでした


ある日クラスメイト数人が噂話をしていました

「あいつ太ってない?」

そして周りも流されるように同調しました


女の子はたった一言で深く深く傷つきました


月日が経ち

綺麗になっていきました

とてつもない努力をしたのです


そして運動する量が増える度に

食欲も失っていく

見るたびに昔の面影がなくなっていく

数字をみる度安心していく

もういいのに まだ足りない

まだ努力が足りない

そんな自分に呪いをかけて


そしてとうとう

悲しい程に綺麗になっていってしまいました


白い壁のベッドの上

繋がれた管に

女の子は【まだ、まだ、】と呟いていました




たった一言で好きな物を奪われて囚われて

言った人が悪いと思うのでしょうか

はたまた自分せいだと思うのでしょうか

女の子はただ【食べる事が好きだった】だけ

クラスメイトはただ【太ってたから太ってる】と言っただけ


素直って時に残酷で

一生の足枷になる


誰かが言いました

【食べる事は生きる事 人間も肉なのだと 食べれないあなたも生きている そんなあなたも素敵よ】

【もう自分に呪いをかけなくていいんだよ】


思い出してみて

あなたも覚えていないだけで

ダレかにナニかをしていませんか

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