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日常に潜む悪夢  作者: 白いカラス
5/11

お布団

あったかくてふわっとしてて

横になっても包み込んでくれて

縦から横になりまるっと包まると

どっと体の疲れがとれていく

体調悪い時1番の味方


たまに水浴びをしなくちゃいけなくて

ぐるぐる回されて ぶくぶくになって

きゅーっと細くなってまたふわっと元に戻る


いつもそこにある家に帰ると待っててくれる

みんな持ってるお布団


たまには違う角度でコロン

反対向きでコロコロ


たまに体が動くなくなってビリビリ怖い思いをする

お布団を清潔にする事はとても大事

人間が清潔にするのが大切なように


体の休息ではなく脳みそも休息が必要なのだ


誰かが【悪夢を見るから寝るのが嫌なの】と言った

「夢は夢でしかないよ」

「夢は本当にはならないの。だから夢なの」

【だから夢を見る事は残酷なのね】と呟いた

【夢の世界に行きたいな】

「引き返せる内に夢から覚めてね」

【戻れなくても夢から覚めなければ永遠になる】

「覚める事が怖いんだね」

【ううん現実をみるのが怖いの】

「ならそれはそれで覚めない方が幸せ..だね」

と悲しい顔で微笑んだ


地獄の中でせめて夢だけは良い夢を


今日も【縦から横へコロコロと】

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