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日常に潜む悪夢  作者: 白いカラス
10/10

順位

人は何でも上か下かをつけたがる



下から上に行きたい人

上に行ったから下に下がれない人


✳︎✳︎✳︎

あるところに芸術作家がいました。

ひたすら努力を重ね、毎日毎日自分の作品の為に寝る間も惜しんで自分の満足の行く作品を日々研究し完璧な作品を作ろうと思っていました。

ですが何年経っても何十年経っても彼の作品は日の目を浴びる事はありませんでした。

作品自体はとても素敵な物だった。

彼にとって芸術作品は特別なものだった。


「もう本当に現実を見なきゃだめかもしれない」


作家になるのを諦めようとした時一つの作品が多くの人に目に留まり他の作品も注目されました。

そして彼は日の光を浴びる事になり有名な作家となって幸せに暮らしましたとさ。


めでたしめでたし?


✳︎✳︎✳︎

彼は誰もが羨む有名な芸術作家になりました。

上に行くに連れて欲も深くなってしまいました。

最初は好きな気持ちが大きく描く物が虹色にみえて楽しかったのです。

ですが自分が上に行けば行くほど心が荒んでいきました。


「俺はもっと良い作品がかけるはずなんだ」

「俺はあいつらより才能があるんだ」


とうとう自分より下の作品には難癖をつけて下手くそと下の者を蔑むようになりました。


上にいるからこそのプライドなのか落ちる事への不安か恐怖か。

彼は上に行きすぎた楽しさと初心を忘れてしまったのです。

ついに男は描くのを辞めてしまいました。

あんなに好きだった物なのに。


「自分の作品を作る事が辛い」


と一言残して消えて行きました。


✳︎✳︎✳︎

1番になったらそれを維持し続けるか。

それとも落ちるか。

落ちる自分も受け入れられていたら何か変わったのでしょうか。

好きな物を好きで止めていたら辛くはならなかったのでしょうか。

上にいても下にいてもみんな必死なのは変わらない。

変わっては行けなかったのは楽しいと思う気持ち。


嫌な上司偉そうな教師俺たちの時代はという高齢者

「あれもできないのかこれもできないのか」

「言われなくてもわかるだろ」


みんな最初は初心者だった。

みんな最初からできた訳ではなかったよ。

みんな最初は初めまして。

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