21. 根性見せてくれるんだろうな?
今回も拷問回です。グロいのが苦手な方は……薄目で読んで下さい(。ノω\。)
古い木製の椅子に座らされた佐藤は……
全身に銀色の点々(?)を付けて……そこから血を滲ませていた。
出血は全身にくまなく及んでいるが……手の甲と足の甲は特に出血が酷い。
「てめぇ! 佐藤に何しやがっ……」
― ガシャコンッ ―
何かの作動音が聞こえると同時に、目前の床に銀色の棒が突き立った?!
「ここの倉庫には随分と色々な道具が保管されてたよ。昔は用務員さんあたりが校舎の補修もしてたのかもな?」
「まさか……釘?」
数メートル離れた場所から飛ばされたにも関わらず、その釘は硬い木の床に全体の三割くらい潜り込んでる!
(嘘だろ?! こんなモン喰らったら……)
「電動釘打機ってやつさ。普通は安全装置くらい有りそうなもんだが……」
「お前……そんなモン佐藤に打ち込んだのか?」
― ガシャガシャガシャガシャガシャ ―
さっき釘が撃ち込まれた場所に、また数本の新たな釘が突き立った。
普段ならなんて事の無い釘打機の作動音が……今は俺の脳を責め立てる削岩機の様だ。
「打ち込んだのか? それは正しい状況説明じゃないな。正確には“しこたま打ち込みまくってやった”だよ。だがな……佐藤はこんな爪楊枝ほどの針なんかに負ける男じゃ無かった。その証拠に俺がどんなに“宮野に何をするつもりだった?”と問いただしてもロクに答えちゃくれなかった。いやはや大した男だな。感服するよ! 俺ならきっとこの小さな釘が一本刺さっただけでお袋のへそくり額までゲロってるだろうよ」
久宝の表情は見えない。が、その口振りは……
(こいつ明らかに楽し……愉しんでやがる!?)
俺は目を背けてしまった佐藤の顔をもう一度見直して……やっと佐藤の口に銀色のガムテープが幾重にも巻かれてる事に気付いた。
「ふざけるな! そんなモンで口を塞がれて何が言える? このクソ野郎!」
そもそも……佐藤があんな物を一本でも身体に刺されたら耐えられるはずがない!
― ガシャコンッ ―
ガシャコン?
「俺を脅して宮野をレイプさせようとした奴らがよく言うぜ?」
またあの作動音……床の釘は増えなかったのに??
その時、俺は自分の股間に暖かい物が拡がるのを感じた。その時の感じを率直に言えば……
(なんだ? 俺洩らしたのか??)
と……なかば本気で心配した。だが……
「………ああ??」
俺は床に這いつくばったまま首をひねって自分の股間を確認して……そして、そこに銀色の点が付いてる事に気がついた………
「…………がゃぁああぁっ ― ドグォっ ―」
自分の口から漏れた絶叫を俺が最後まで聞く事は無かった。なぜなら鳩尾にめり込んだ久宝の爪先が、俺の肺から空気を根こそぎ絞り出してしまったからだ。
「煩いんだよ。後藤はそんなに喚かなかったぞ?」
( がぁっ空気空気空気空気空気っ )
実際にはそんな煽りに乗せられる余裕なんて全く無く……俺の頭には空気の事だけが充満した。
めり込んだ久宝の爪先は鉛の固まりの様に重く、俺の横隔膜は痺れて本来の動作を放棄し続けた。こんなのは出稽古で受け身を取れずに背負い投げを喰らった時以来だ。
「……………ガハァッ ハァハァハァハァハァハァ」
永遠なんじゃないかと思うほどの無酸素状態がなんとか終わり、やっと空気を吸うことが出来る様になった時──悶える俺の前に電動釘打機を担いだ久宝がしゃがみ込んでいた。
「どうだ? ちょっとは反省したか?」
何を楽しそうに言ってやがんだこのブタが!!
「てめぇは殺す!! 絶対にだ!! 俺を舐めた事を後悔しろ。てめぇだけじゃねぇ……泣き叫ぶてめぇの前で宮野も……」
― ガシャガシャガシャガシャガシャ ―
(???)
「はいはい。威勢が良いのは分かったよ。でもまあ……そんくらいじゃ驚きゃしねぇよ? 後藤もこうなる前まではお前程度には元気だったからな」
――――――――――
俺は撮りたてほやほやの画像を斉藤に見せてやった。
そこには……片目にボールペンを生やした後藤がもう片方の目からを涙を流して俺の靴を舐めようとするシーンが映っていた。
念のために言っておくが俺が自分から後藤に靴を舐めさせたわけじゃない。ビビったあいつが勝手に這いつくばって俺の靴を舐めようとしただけだ。
(まあ、汚ぇからそんな事やらせやしなかったけどな)
そして眼の前には、汚い言葉で俺と宮野さんを罵ろうとした斉藤が……頬の内側から床に釘付けにされてもがいてた。
口にネイルガンを突っ込んで顔を磔にしてやったのに……斉藤の眼はまだ俺への敵愾心を保ってるのには驚いた。
(普通ここまでプレッシャーを掛けてやれば心は折れそうなもんなのに……)
『ならもう少しお仕置きしてやんな。二人ともお前の血を接種してるからな。多少派手にやっても死にやしないぜ?』
(ああ……もともとそのつもりだしな)
とは言っても、思った以上に折れない斉藤をネイルガンでチマチマ拷問してるほど時間は無いんだよな……
(手早くやらんと……ホームセンターが閉まっちまうからな)
『おっ……おう。そうか……まだ寄って来るつもりだったんだな……』
(まあな……てか、仕方ねぇからもう一つ持ってきたアレ使うわ。ポーション飲ませたらくっつくんだよな?)
『ああ……部位欠損はそのポーションじゃ回復しねぇが、部品があるなら傷口どうしを押さえつけてポーションを飲ませりゃ問題なく接合するさ』
そうか……良かった。倉庫で漁ってきた物のなかでもアレは格段に手加減が難しい代物だからな。
俺はフガフガと煩い斉藤から離れて教室の隅に置いてた道具を持ってきた。
教壇を照らす僅かな光が俺の事を照らして……どうやら斉藤にも俺の持ってる道具が何なのかが分かったらしい。
「斉藤、お前……どっか壊れたか? 震え方が尋常じゃ無いぞ?」
俺は、倉庫から持ち出したチェーンソーのスターターハンドルを勢いよく引いた。
「バルンッルルルルルルルルルル………………」
おう……意外にもチェーンソーはあっさりと始動した。さっきのネイルガンといい……誰かが定期的にメンテしてるのだろうか?
「よお……待たせたな」
俺は既に目を見開いて放心している斉藤にチェーンソーを見せつけた。
「さあ、準備出来たぜ。普段あれだけ偉そうにしてるんだ。当然、後藤や佐藤よりは根性見せてくれんだろうな?」
― バルゥッン ―
俺は手元のアクセルを煽ってソーチェーンを唸らせた。
それを見て顔面蒼白になった斉藤は……
― ジョロロロロロロロロロロロロロッ ―
「おいおい……情ねぇな。佐藤だって最後まで漏らしたりしなかったぞ?」
いつも読んで頂き誠にありがとうございます。
今回は……何故か思ったより筆が走らなくて苦労しました。
心情的にはもっとエグいのを書きたいはずなんですが……自分で思うよりグロ耐性が無いのかはたまた疲れてるだけなのか……
これは是非読者の皆様の応援が必要……かもしれません… (TДT )
そして……毎度読者の皆様へお願いをするのは恐縮なのですが……
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