20. 旧校舎の怪人
遅くなって申し訳ありません。
自動更新を間違えて操作してたみたいですm(_ _)m
明日からは気を付けますので平にご容赦を〜m(_ _)m
……
………
…………
………?!ッ
「 『……分かったかこら!?!』 」
「うおぅ……脅かさないでくれよ宮野さん」
えっ……?! ここど………はぁ??
なんで?? なんでウチ久宝に背負われとんねん?!
「なんでアンタがウチの事を背負とんねん!? あぁんのボケどもは?? どこ行きよったぁ?!!」
「おい!! 危ないから暴れるなっ。 あいつら?? 誰の事だよ??」
はっ??
「ほら、起きたなら降ろすからな。あぁ……今日はわざわざ来てくれたのに悪かったよ。でも……いくら俺が遅いからってあんな所で居眠りしてたら風邪引くぜ?」
(えぇ?! ほんまにどないなっとんねん?!)
久宝の背中から降りて、改めて周りを見たら校門のすぐ近くやった。旧校舎からウチを背負って来たんか?
「……夢?」
いや、あのアホに縛られた跡が手首に残っとるはず……?
ウチはポケットからスマホを取り出して(オカンの着信えぐいな?!)ライトを自分の手首に向けた。
「そんなアホな……」
手首には……何の痕跡も残ってない。あんだけきっつう縛られとったら痕の一つや二つは残っとるはず!?
「急にライトで手相なんか見出して──いったいどうしたんだよ?」
「いや、手相見てるんやないねんけど……」
ウチは久宝の顔をじっと観察した。周りが暗いから読み取り難いけど……何かを隠したり誤魔化したりしてる風には見えん。
「………なあ? アンタなんでメモなんか置いてウチの事呼び出したんや? それも旧校舎なんかに? 普通に教室で話しかけたらええやんか?」
「………俺と話してると周りの人間に変な目で見られるだろ? 理由は……まあ、今度にするよ。色々と話したい事もあるし。そうだ……通話アプリのIDを交換しないか?」
………ほんまにどないしてん?
「ええけど……」
ウチは自分のQRコードを呼び出した。あとは久宝がコード読み取って終わり。ウチのオカンらの時代は携帯電話その物に赤外線で通信してデータ交換出来る機能があったらしい。無駄に機能的やな……
「さ、起きたんなら家に電話しておいてくれないか? 実はさっき……遅れる事をなんとか連絡しようとして事務所の方に電話しちまったんだ」
はぁ?
「どんだけ焦っとんねんな……まあええ、すぐに連絡しとくわ……」
(結局呼び出しの理由はだんまりかいな……もしかしてウチに告白とか……?)
いやー……どうやろ? 久宝の人畜無害な顔にはそういう雰囲気は無さそうやけど……
「どうしたんだい? 」
ウチが考え込んどる間に……久宝がウチの顔を不思議そうに覗きこんどる?!
「あっ……いや、なんでもないねん!!」
ほら、そんな雰囲気全くないやんか! だいたい、久宝は意識しとる子にこんな急接近出来る様なヤツやないわ!!
「……はは、ほなウチは帰るわ!! オカンも心配しとるみたいやしな!! 次用事の時はアプリで連絡してや。 ほなまた明日〜!!」
ウチは変な妄想を振り払って慌てて校門の方に向かった。あー、早足になってもうとるな……こんなんウチの方が意識しとるみたいやんか!!
「そう?? まあ気をつけて帰ってくれよな?」
後ろで久宝の声が聞こえたけど……ウチは振り向きもせんと、肩越しに手を降るだけでその場から逃げてもうた……
――――――――――
「………んん」
覚醒する直前。
うっすらと自分の意識が戻って来た俺は、ぼんやりした意識の中で旧校舎での事……突然宮野や佐藤が昏倒した事を思い出した。
「あぁ……クソ、なんで……」
俺は旧校舎の教室……宮野を縛りあげていた教室で目を覚ました。
(理由が分からん……なんで急に??)
「おい、佐藤?? 誰かいないのか?」
教室の電気はいつの間にか消えていて……起き上がろうとした俺は異変に気付いた。
「はぁ?? 何で俺が縛られてんだ?」
俺は、そこで初めて自分が宮野の様に手首と足首を縛られている事に気付いた。御丁寧に手首は背中に回されて縛られている。
「よお……目が覚めたか?」
俺はその時初めて、窓からの月明かりが届かない教室の奥に……人が居ると気づいた。
「誰だ?!」
「おいおい? あんなに熱烈な呼び出し方をしたクセに……俺の事を忘れたのかよ?」
その声は?!
「久宝かてめぇ……これはお前がやったのか?? すぐにほどけ!」
俺の命令を聞いた久宝のシルエットが……口を押さえて肩を震わせて??
「クククッ」
「何がおかしい!! 舐めるなよ。お前こんな事してどうなるか分かってんだろうな?」
急に黙った久宝が……暗がりから月明かりの下へと歩いて来た。
……俺はその時になって、やっと久宝の姿がおかしい事に気づいた。そこに現れた久宝は、工事用の防塵マスクにゴーグルを掛けていた。どっからそんな物を持ってきたのかというのも気になったが、それ以上に気になったのは……
(こいつ何で教室の中で赤いポンチョなんか着てやがる??)
「ああ駄目だな、悪い悪い。どうしても笑いが堪えきれなくてな。だってお前らさ……目覚めてから最初に言うセリフが全く同じなもんでよ?」
は??
「おい佐藤はどうした?? 宮野も居た筈だぞ??」
「……宮野さんには丁重にお帰りいただいたよ。彼女にはこんな姿は見せたく無いからな」
おかしい……眼の前に居るのは先週まで俺達の機嫌にビクビクしてたブタヤロウだ。それが多少痩せたからって……そんなすぐに中身まで変わるはず無い!!
「いいから……すぐに俺の縄をほどけ。お前がどうやって俺を眠らせたか知らんがもう目は覚めた。いくら縛られいてもお前がやった事だ。俺の力ならそのうち必ず抜け出せる! その前にお前が俺を痛めつけても……自由になりさえすればお前なんか一瞬で潰せる。俺が柔道二段だってのは知ってるだろ?」
……何でだ?
何でお前は俺の言葉をを聞いても薄ら笑いをやめない?
どうして渾身の力を込めてるのにビニール紐程度から抜け出せない?
どうして俺は妙な早口でこいつに俺の方が強いとアピールしてるんだ??
(………どうして……震えが止まらねえんだよ?)
「おいおい……質問は一つずつにしろよ。なんせ俺はウスノロだかな。さて……佐藤はどうしたかって言ってたな? 佐藤はずっとこの教室に居るさ。 お前の後ろを見てみろ」
俺は反射的に後ろを見たが、そこも角度が悪く月明かりが届いてない。方向は教室の前方向だから教壇しかないはず……いや、うっすらと椅子に座った人のシルエットが見える??
「……佐藤? おい佐藤なのか?」
「ああ……そういえばお前らには見えねぇんだったな」
― スタスタスタ…… ―
久宝が教室の出入り口に歩いて行く音がする。
「ほら……これで見えるだろ?」
― パチッ ―
久宝が操作したスイッチで点灯したのは、教壇の上に設置された黒板を照らす照明だけだった。それはまるで教壇の上に座る佐藤だけのスポットライトみたいで……
「ヒィィィッっ!?!」
そこには……全裸の佐藤が血だらけになって椅子に座っていた。
いつも読んで頂き誠にありがとうございます。
残念ながら……久宝君は宮野さんが思うほど良い子ではないんですよね(笑)
さて佐後斉の運命や如何に……(ᗒᗩᗕ)
そして……
毎度読者の皆様へお願いをするのは恐縮なのですが……
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