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翌日の私と後輩ちゃん

部活に行く準備を持って玄関を開けると、門の前には真子ちゃんがいた。



「おはようございます、先輩。」



真子ちゃんはいつも通り、落ち着いて挨拶を言った。

私はそれにいつも通り答えた。



「お、おは、おはよう、ま、真子ちゃんっ!」



い、いつも通りですよ?

顔が熱い気がするのは、きっと日差しのせいです。


私は門を開け、真子ちゃんの前に立った。



「そ、その、真子ちゃん…」


「どうかしましたか?」


「えっと、その…」


「はい。」


「昨日のってさ、その…本気?」


「はい。だから先輩も答えてくださったんですよね?」


「それは、そうだけど…」


「もしかして、昨日言ったことは嘘だったんですか?」


「それは、そんなことないよ!」


「それじゃあ、それでいいじゃないですか。私のこと好きなんですよね?」


「なっ!」



私はすぐに周囲を見て、人がいないか確認した。

幸いなことに、誰もいなかったです。



「ちょ、ちょっと!急にそういうこと言うのは良くないよ!?」


「でも、先輩は昨日そう言ってくれましたし。」


「そうだけどさぁ!!!」


「私も先輩のこと好きですよ。」


「知ってるよっ!!!恥ずかしいから何回も言わなくて良い!!!」


「ふふっ、行きましょうか、先輩?」



真子ちゃんは珍しく微笑み、首をかしげながらそう言った。

その動作は可愛くて、私の胸がキュッっとなる。


こういうのをされると、私って真子ちゃんの事が好きなんだなって思ってしまい、顔が熱くなるのを感じる。

心臓に悪いからやめてほしい。



「も、もうっ!行くよ!!!」


「はい。」



私は真子ちゃんに顔を見られないように前を歩く。


でも、真子ちゃんから繋がれた手はそのままに。




いつから好きになったんだろとか思うけど、たぶんそれは、告白された時からかもしれない。

私のことを好きな子が、あんなに真剣な顔をして言ったんだから、好きになるのも仕方がないと思う。


そして、それで良いと思うんだ。

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