入部と後輩ちゃん
短いです。
部活体験期間が終わり、仮入部から本入部となった。
今年は6人も入ってきてくれた。2年も6人だから、1対1の練習にはちょうど良かったり。
ということで、今日も私とペアを組んでくれるのは。
「よろしくお願いします、先輩。」
「うん、真子ちゃんよろしくね」
真子ちゃんは、体験期間もほぼ毎日来てくれた。
その結果、他の部員とも話せるようになった。
なのに部内では、私は真子ちゃんとセット扱いになっていた。
別に私が嫌われてるとかそんなのではなく、相性の問題らしい。
まだ入部したてだし、仲良く出来る子が一緒にいた方が良いってこと。
「あ、しゅうごーう!」
紫苑ちゃんが体育館に来た先生に気付き、声かけをする。
あ、紫苑ちゃんがキャプテンなんだよ。私は…というか、他の2年は副キャプテン。
副キャプテンが何人いても問題ないと言ったのは先生だからね。何もおかしくはない。
「今日から1年も部員として扱うから、そのつもりで。あとは…ゴールデンウィーク開けに地区大会があるから忘れないように。じゃあ解散」
先生は結構良い先生だと思う。
無駄に話も長くないし、基本的には怒らないし。
まあ、私たちがそこまでガチ勢じゃないからね。やるときはやって、遊ぶときは遊んでって感じだし。
それにしても大会かー。
うちの地区は8校あって、大体2つの会場に分かれて試合をする。
次の大会は…会場はこの学校で、相手には地区1位のチームもある。
うん、恥をかく未来がみえますね。
「まあいいや。真子ちゃん、練習しよー」
「……?はい、分かりました。」




