かくれんぼと後輩ちゃん
今回のお話が書きたくて、この小説を書き始めました。
夏休みも終盤。
試合も終わり、今日の部活はゆるゆる。
今はかくれんぼをして遊んでいる。
捕まるのが早いほど罰ゲームが増えるらしい。
逃げる場所は体育館内だけで、意外と隠れる場所は少ない。
だからたまたま隠れる場所が被っちゃうこともあるよね。
「いや、真子ちゃん絶対わざと私の場所に来たよね」
「いえ、偶然です。」
「ほんとーにー?」
「はい。」
「むぅ…」
真子ちゃんと私は、2階の窓の大きなカーテンの裏に隠れていた。
既に鬼は動いてるから、今更移動は出来ない。
今はただ、真子ちゃんと抱きついてくっついて、少しでも動かないようにするだけ。
真子ちゃんの顔と私の顔の距離が10cmもなくて、ドキドキしている。
キスを出来そうなほどに顔が近い。
「先輩、キスしますか?」
「え!?」
「あれ~?今希未の声が聞こえたぞー!どこだー!」
「…先輩、声大きいです。」
「ごめんなさい」
鬼の紫苑ちゃんにまで声が聞こえてしまった…。
いや、私悪くないよね!?
「きゅ、急に変なこと言わないでよね!」
「だって先輩、ずっと私の唇見てますし。キスしてほしそうな顔してますし。」
「そ、そんなことないっ」
「いえ、したそうでした。先輩、目を瞑ってください。」
「いや、だってここ学校だよ!?」
「関係ないです。ほら早く。」
「うぅぅぅぅ…」
結局目を瞑ってしまう私。
真子ちゃんは私の腰に手を回したまま、キスをしてくれた。
「あー!見つけたーーー!!!誰だー!え、あっ……お邪魔しました…」
声がしたから目を開けて横を見ると、紫苑ちゃんがそそくさと立ち去っていった。
「え…あ、ちょ、ちょっと待って!!!」
「みんなー!希未と真子ちゃんがねー!!!!」
「まって、だめっ、言っちゃダメーーー!」
私は真子ちゃんから離れて、紫苑ちゃんを追いかけたのだった。
書きたかったことがとりあえず書けたので、一度完結とします。
読んでくださった方々、誠にありがとうございました。
ただ、まだ書きたいお話も頭に浮かんでいるので、ブックマークをしていただけると更新したら気付くことが出来ると思います。
続きが読みたい方はお願いします。
ありがとうございました。




