第2話 弱小勇者の心の支え
流れに任せて一応ついて行った俺は、今日昼頃みたスライムなどの初期のモブしかいなかった野原ではなく
いくら鈍感な俺でもこれと戦ったら秒もしないでやられるんだとさとった
「なぁ……兵士のみなさんこれと本当に戦うの?てか、普段からこんな襲撃あったの?」
異世界に来て初のイベント戦ってレベルじゃないだろと思いつつ
「こんな襲撃は、今回が初です。」
いやいやさすがに話出来すぎじゃないですか?勇者でもない俺がこれと戦って勝ってハッピーエンドで終わるとでも思ってんの?
「私たちもとうていかなう相手だとは思っていません……ですが街の人達が」
こう言われちゃ俺の中の正義感いやどちらかと言うと厨二病心かな?こんな時に何考えてるんだろ俺
「しゃあねぇ、城にはイリスもいることだし仕方ないから勇者の俺様が手伝ってやるよ」
一応俺は勇者だ転生された時に剣と装備が装着された状態で転生されてきた多分これがラノベで言う何とかガリバーなんだろう
とか、考えているうちに敵が攻めてきた
「あいつが例の勇者ってやつか?あいつからやるぞ!!」
おいおいまだ、心の準備が…
「って、もうやるしかねぇなー頼むぜ俺の中に眠っている力ーー!」
剣を思っきし振りかぶった
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「は?なんだその攻撃は?」
まぁ、予想通り筋力もない引きこもりが化け物を倒せるわけがない
「え、あ、あのーすみませんでしたー」
全力で逃げるしかなくね?てか少しくらいかっこいい所見させたかったし兵士達の方みるんなんかやだは
「あ、やべ」
なんとこの私躓いちゃった
「やれーー!」
あ、これダメなやつだ
「ほぉ、これが噂の弱小勇者か」
「お、お前は?」
「大丈夫か?って気絶してるじゃんおーい兵士こいつを運んでやれ」
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あんまり記憶がないてか俺なにしてたっけ?
あーそうだ確か敵が襲撃してきて俺死んだっけ?でもあんなダサい姿見せた後出歩く方が恥ずかしいか
「お、お兄様起きましたか?」
なんだろ天使か……
「じゃなくてあぁー!!!」
「ヒッ…」
イリスは凄くビックリしていた
「あ、すまんすまん少し寝ぼけていた」
「てか、おれ何で生きてるの?」
「お兄様がちょうど気絶した瞬間たまたま隣国で約2年前召喚された勇者様が助けてくださったんです」
イリスはにっこりしてるけど正直俺めっちゃダサいよなイリスの顔はっきり見れないや
「どうしました?」
「い、いやかっこつけて立ち向かってすぐやられて本当に俺ってださいよなって思ってさ」
「お兄様は確かに勇者なのに人並みの力もないけどそんな弱いお兄様がかっこつけてモンスターに挑むなんてさすがです私はそんなお兄様がとってもかっこいいです!」
嬉しいそれが嘘だとしてもめっちゃ嬉しい
「イリス!」
そんな今の俺が言える言葉なんて…
「はい?お兄様?」
「ありがとな!」
これをどんな気持ちで言ったのかはあんまり覚えて無いが多分純粋に俺自信が伝えたかったのだと思う
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「ふぅーやっと片付いたか久しぶりの同じ地球人に会えるんだからもう少しちゃんとした会い方をしたかったんだがまぁ、いいか!」