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ユニークスキルはチートだと思う

その後、発見された鉱脈は金、銀、銅が含まれる物ということが分かり、鉱脈その物はそこまで大きくないが、しばらくの間の資金にはなったそうだ。俺は、新たな鉱脈探しに同行し、掘れない場所の採掘担当となった。結果、どれも小さな鉱脈だが、5つほど見つかり、侯爵家の人間や町の元坑夫達が協力して採掘を開始した。


そして、さらに地下にある鉱床を目指す俺は、地中深く掘るための道具、若しくは魔法が全能力(オールスキル)に無いか探している。今のところ、使えそうなのが、土魔法の自動掘削(オートドリル)か、異世界召喚で地球の近代設備を呼び出すかのどちらかだが、異世界召喚だと設備が大きすぎるので、自動掘削(オートドリル)を使うことにする。


次に、鉱床の位置を調べるために全能力(オールスキル)のマップ検索を行う。すると、マップに鉱床の位置が示さる。後は、鉱床まで一気に自動掘削(オートドリル)で掘るだけだ。


「よし。掘るか。」


「待て、ソラ。何をしとるのだ?」


おっとギルドマスターに見つかった。


「この下に鉱床があるので、魔法で掘るんです。」


「この下?お主、鉱床の場所が分かるのか!?」


「ええ、ただ、鉱床は地下4000m以上の深さですが。」


「4000mじゃと!?」


「はい。ですが、見つけても人の手で運び出すのは難しいでしょうね。」


「う、うむ。そうじゃな。下まで降りる方法が無いの。」


「なので、魔法で鉱床の位置を変えようと思います。」


「は?」


あ、ギルドマスターが固まった。そして、その哀れむような可哀相なものを見る目は止めなさい!


「まあ、見ててください。自動掘削(オートドリル)!」


言った途端に目の前に直径1mほどの穴が開き始め、どんどん穴が深くなっていく。


「4000m到達まで約30分かかるので、休憩しましょうか。」


休憩し終わる頃には、直径1m深さ4000mの巨大な竪穴が完成した。


「何と言うか、凄まじいのう。」


「そうですね。では、今度は土魔法で鉱床を引き上げますね。」


鉱床をマップで確認し、全ての鉱床へと魔力を通し、鉱山の坑道から1mほどの場所まで引き上げて、代わりに黒龍岩の岩盤を地中深くへと移動する。


「ふぅ、疲れた。これで良いかな?」


鉱床が巨大で、たくさんの魔法が吸われたけど、ステータス的なのって見れるのだろうか?


『ステータスは見れます。見ますか?』


あ、見れるんだ。後にしようかな。


「ギルドマスター、鉱床の引き上げ終わりましたよ。黒龍岩の岩盤は地中深くに沈めておきました。」


「う、うむ。もうスケールが大きすぎて何とも言えんが、とりあえず礼を言っておく。」


「いえ、お気になさらず。では、宿に戻るので、何かあったら連絡くださいね。」


「わかった。後日、侯爵様の使者が来るだろうから、対応するように。」


「了解です。」


挨拶を済まし、宿に戻り、部屋のベッドへとダイブする。


「ステータス。」


ーーーーーーーーーーーーーーー

御門院 空

年齢 12歳

性別 男

種族 人族(異世界人)


HP ?/?

MP ?/?

運 ?


スキル

全能力(オールスキル)(ユニークスキル)

無限インベントリ(ユニークスキル)

マップ(ユニークスキル)

ヘルプ(ユニークスキル)

不死身(ユニークスキル)

土魔法 レベル100

礼儀作法 レベル100


ーーーーーーーーーーーーーーー

あら~、もはや人外だな。HPとMPと運どうした?仕事しろ。あと、不死身って何?死ねないの?どう言うこと?


『不死身スキルは自分の意思で死のうとしない限り死なないです。』


さいですか。


てことは、ほぼ無敵なのか。どっかの配管工のスター状態と同じだな!

まあ、それは置いておいて、これからどうしようかな。鉱山をひとつ貰えるような話を聞いてるけど、魔法で掘っても良いけど、他の事もしたいし、誰か雇わないといけないかな?ん~どうしようか。ギルドマスターに相談しようか。とりあえず、今日は寝よう。おやすみなさい。






翌朝、商業ギルドへ行くと、人は相変わらず少ないが、絶望的な雰囲気はもう無いようだ。


「おはようございます。」


「ソラさん、おはようございます。」


あの虚ろな目をしていた受付のお姉さんも、笑顔が眩しい!


「ギルドマスターいらっしゃいますか?」


「はい。丁度、ソラさんをお呼びしようとされていたので、直ぐに会えますが、よろしいですか?」


「はい。大丈夫ですよ。」


受付のお姉さんに連れられて、ギルドマスターの部屋へと向かう。


「おお、来たか。そこに座っとくれ。」


ギルドマスターの部屋のソファーには既に若い文官風の男が座っており、対面のソファーに座るよう言われる。


「さて、先ずは自己紹介じゃな。」


「そうですね。初めまして、ハウバッセン侯爵様の元で領の管理を担当しております、オリバーと言います。よろしくお願いいたします。」


「ソラです。よろしくお願いいたします。」


「挨拶も済んだし本題に入るか。まず、ソラ。お主のお陰で、とんでもない大きさの鉱床が出てきた。それも銀と金が含まれた鉱床じゃ。それで、侯爵様からお主に提案があるそうじゃ。」


「はい。侯爵様は本日、別件でどうしても来られなかったので、私が代理にやって来ました。まず、鉱床の件、ありがとうございました。これでやっと、領地の財政が落ち着きます。」


「いえいえ、良かったです。」


「それで、ですね、見つかった鉱床ですが、かなり巨大なので、我々の力だけでは掘れないのです。なので、ソラ様のお力をお借りできませんでしょうか?もちろん、対価はございます。まず、第12番鉱山の所有権と名誉男爵位でいかがでしょうか?」


12番鉱山と言うと、何処なのかな?


『セシリカ市から北西に位置する大きな鉱山です。主な産出物は銅で、鉱床が先日の一件で地下100mにあります。また、さらに深くにはミスリルの鉱脈があります。』


あら~、ミスリルですか。ファンタジーだな~ミスリルはどんな金属?


『ミスリルは、古代魔法文明時代に人工的に作られた魔法金属で、銀が魔法を帯びることによってミスリルへと変化します。魔法文明崩壊時に魔力暴走が起き、その影響で世界各地にミスリルの鉱脈が分布するようになりましたが、採掘された事例は少なく、かなり希少な金属として認識されています。』


なるほどね~じゃあ、あの鉱山の下はお宝の山と言うわけだ...山の下にお宝の山?変な日本語になったかな?それともこれで良いのだろうか?ん?

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