第0話 エピローグ
初投稿です。
拙いところばかりですがよろしくお願いします。
親友ポジと言う言葉を、聞いた事があるだろうか?
恋愛ゲームにおいて、恋人の情報を教えてくれたり、映画のチケットをくれたり、メタなものでは好感度を数字にしてくれたりするありがたい存在だ。
すごく都合のいい存在で、いきなり本編中に宣伝をねじ込むような常識を壊すキャラなどと同類に扱われる。
しかも凄く人当たりがいい。例え勉強コマンドを選ばず運動のみをやってヒロインを射止めようが、休み時間ごとに好感度の上下を聞きにいこうが文句なく聞いてくれる。
しかもそれでいて恋人との恋路を邪魔しない。文句なしの人格である。
なぜそんなことを言っているかって?
俺が…いや、僕がその親友だからさ。
訳が分からないって?ごめん、僕が一番分からない。
僕の名前は山田裕介。
私立天之川学園に通うことになった、新高校一年である。
この学校は去年まで女子校であったのだが、新理事長の意向により、今年から実験的に男子を入学させることに決定した。
その数なんとたったの二十名、総生徒数千二百名超のお嬢様学校に入れるとだけあってその応募率は五十倍を優に超した。もはや何がしたいのかわからない程である。中学を普通の公立で過ごした自分は歓喜した。
これは天啓だ、と。
親に引かれるレベルで入学のメリットを説明し許可を半ば強引に取り付けた結果、死ぬ気で勉強をした。
趣味の封印どころか睡眠、食事、風呂以外は全て費やした。偏差値を30自己勉強だけであげその座を勝ち取った。
俺の人生はこれからだ、と神に感謝を捧げ、そして人生が一変する出来事が起こる。
入学式を間近に備えた十日前、僕は車にひかれた。
歩道に突っ込んできた車に跳ねられ宙を舞った。本来なら即死だったらしい。
「…俺が何をしたって言うんですか、神様…」
声にならない声で視界が暗転した。
「…光?」
まぶたを刺す光で目が覚める。
意識があるなら生きている。しかも痛みがない。どうやら意識もはっきりしている。
これは助かったな…とまぶたを開けると違和感に気づくことになる。
「…立ってる?」
そう、寝ていたのに立っているのである。違うそこじゃない。
「…ここ…どこ?」
周りは真っ白で終わりの無さそうな空間だった。
とりあえず九割方死んだと諦め回りの捜索を始めようとする。
゛ストップ、そこを動くな。゛
「どなた?」
反射的に聞き返す。まあ十中八九…
゛私は、命を司る神の一柱だ。゛
…まあ、でしょうね。テンプレだな。
゛お前は、今死後の世界とお前達が呼ぶ場所にいる。゛
「これは…!?異世界転生フラグか…!?チート!ハーレム!」
゛…すまん、勘違いしているようだが…゛
「え?普通に死んだだけ?…ないわぁ…」
゛え、ちょっと?゛
「人生の絶好調で死んだと?論外だわ…死にてぇ…あ死んでるか…」
゛おーい、死んでないぞ?゛
「もうみんなしn…ぇ、それってマ?」
゛マ。せっかちはよくないぞ。゛
「んじゃ戻してくれない?」
゛あー…すまん、それが…゛
「…なんだか凄く嫌な予感がするんだが。」
゛悪い話じゃない、単刀直入に聞くがイケメンになりたいか?゛
「そりゃもちろんだが…」
゛んじゃ頭良くなりたいか?゛
「そりゃもちろん!」
゛その願い、叶えてやろう!゛
「キターーーー(゜∀゜)ーーーー!!!!」
゛それで、叶えるかわりに一つお願いがあるんだが、いいか?゛
「…いきなり嫌な予感がしてきたんですが。」
゛いや難しいことじゃない。暁誠一っつーお前と同じ学校に入る奴がいてな?そいつに彼女作って欲しいんだわ、在学中に。゛
「…なんで?」
゛いや簡単に説明すると、そいつ神の子孫なんだよ。゛
「いきなり設定すげぇな!?」
゛んでその家系にうちの上司がのめり込んでるんだけど。゛
「突っ込みどころしか無いが、とりあえずどうぞ。」
゛そいつ高校で作った彼女と結婚するって予知したんだよ。゛
「ふむふむ…」
゛だけど彼女出来る確率がめちゃくちゃ低いのさ。゛
「ほうほう。」
゛で、その血筋途絶えられたら困るから、彼女作りの手伝いをしてやってくれって話よ。゛
「手伝ったら秀才イケメンになれると?」
゛前払いだから失敗したら元に戻すけどな。゛
「おk、了解した。」
゛ありがとさん!んじゃ病院に戻すから。゛
「待て、俺今死にかけだったりする?」
゛本来死んでたけど、特典で打撲だけ。入学式には傷も残らんよ。゛
「断ったら死んでるとか半強制だったのね…ありがてぇこって。」
゛こっちからも出来るだけサポートするからよろしくなー。゛
「んじゃバイバーイ。ありがとナス!」
゛あとは頼んだ!お疲れさん!゛
ここから、俺の人生は再スタートすr゛最後だけど、彼女作れないから!サーセン!゛
…は?
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