表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
8/10

8 姫を助けろ!

 わたしと宇佐美さんは、どうにか日の入りの前に盗賊たちのいる所へたどり着きました。

 盗賊と聞いて、わたしは、マッチョな男の人が10人以上いるものだと思ってびくびくしていましたが、どうやら女の人が二人いるだけのようでした。

 でも、十分怖い…まるでわる子が二人いるかのようでした。

「あーら、あんたたちがあのジジイの家来かしら!」

「ジジイとは何ですか!あなたたちが、姫様をさらったのですね!!」


 宇佐美さんが盗賊と言い争っていると、どこかから声がしました。

「宇佐美!!」

「あっ!姫様!!」

 声のした方を見ると、きれいな服を来た女の人がいました。手首には手錠のようなものがはめられています。


 盗賊たちはお姫様と宇佐美さんの間に立ちはだかりました。

「あんたの言うとおり、この娘をさらったのはアタシたちよ!!」

「あんたたち、約束のモノは持ってきたんでしょうね!!」

 宝物の入った重たい包みを抱えていたのはわたしでした。

 やれるのはわたししかいない…!!

「えぇ…これがお城の宝物よ!!受け取りなさい!!」


 怖い気持ちを振り払うように、わたしはお城の宝物をやみくもに振り回しました。

 始めのうちは盗賊が宝物を奪おうとしているのが分かりましたが、だんだん盗賊の気配が消えていきました。


 気づいたときには、盗賊たちはかなり弱っていました。

「畜生!…おぼえてらっしゃい!!」

「あ、待ってくださいよ、アネキ〜!!……覚えてらっしゃい!」

 盗賊たちは森の奥へ逃げてしまいました。

 辺りを見回すと、宇佐美さんとお姫様もいませんでした。どうやら、わたしが宝物を振り回している間にうまく逃げてくれたようです。


 しばらくして、やっと普段の自分が戻ってきました。そして改めて自分のしたことに驚きました。

「わたし、すごいかも…盗賊に勝っちゃった!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ