7 姫と盗賊たち
「ねぇアネキ、本当にあいつら、来るんですかぁ?」
「来るに決まってるでしょ!この娘は、この国の大事な大事なお姫様なのよ?」
私の正体がばれている…。
あいつらって誰なのだろう…どうかおじい様ではありませんように。
「ふ〜ん…ねぇ、なんであんな所をうろついていたの?」
近寄らないで!汚らわしい!!
「…ふんっ!」
「可愛くないな…」
お城を飛び出したりしなければ、こんなことにはならなかった…。
でも、お城を出る以外に方法がなかったのよ……。
*** *** ***
あの時、私はお城を飛び出して、とにかく逃げていました。お城からできるだけ遠くに行きたかったのです。
気づいたらこの森に迷い込んでいました。
「お城から出てきたのはいいけれど…ここはどこ?」
おろおろしていたら、二人組の子分の方が私にぶつかってきました。
「すみません…」
私はすぐに謝りました。でも…。
「いったぁーい!!どこ見て歩いてんのよ!!」
「ちょっとあんた、こっちに来てもらおうか!!」
*** *** ***
あの時、この人たちを相手にしないで逃げていればよかった…。
私の頭の中で、いろいろな後悔が浮かんでは消えていきます。
「ねぇ、面白いこと教えてあげよっかぁ〜」
子分が私に言いました。
「何…」
「あんた、たまたまうちらにぶつかってこんなことになったと思ってるでしょ。…でもね、本当はうちらがわざとぶつかって、言いがかりをつけたんだよ」
そう言って子分は高笑いをしました。
「なぜそのようなことを…」
「アタシがね、あんたの正体を知っていたからさ!」
アネキと呼ばれている人が言いました。
「あんた、お姫様でしょ…それでね、あんたを人質にして長老のジジイを脅せば、お宝が手に入ると思ったのさ」
私は唇をかみ締めました。
私のせいで、もうお体の自由が利かないおじい様に苦労をかけてしまっている…。
「まんまとだまされちゃって…世間のこと何も知らないのね。バーカ!」
そう言って子分はた私を笑いました。
「ちょっと、来たわよ!」
誰が来たのだろう…どうかおじい様ではありませんように。




