6 ありすの決意
さっきまでいた所も十分「森」だと思っていたのですが、そこからさらに奥に進むと、うっそうとした、気味の悪い森に入りました。
「やつらが言う森は、たぶんもう少し行った所です!…もぉ〜…どうしたんですか?」
長老様と別れる前は自信満々で宇佐美さんをリードしていたのに、今になってわたしは、宇佐美さんに遅れをとるようになっていました。
わたしは歩きながらずっと考えていました。
宇佐美さんはきっとわたしのこと、頼れる人だって思ってる。わたしがバカでのろまだってこと知らないんだもん。…本当のこと、話した方がいいよね…きっと。
わたしは決心して、宇佐美さんに本当のことを話すことにしました。
「宇佐美さん」
「…?」
「…わたし、本当は泣き虫で弱くてなんにもできない人間なんです!…いつもいつも、いじめられてばっかりで…!」
涙があふれました。
宇佐美さんはなんて言うだろう…何と言われても、後悔はしないようにしよう…!
宇佐美さんはあわてずに、はっきりとわたしに言いました。
「そんなことないですよ!!あなたがいなければ、私は怖くてここまで来られなかった…さぁ、もうちょっとです!行きましょう!!」
そして宇佐美さんはまたずんずんと歩きだしました。
本当にわたしでも役に立てるのかなぁ……お姫様を助けるなんて自信ないよ。でも…わたし、強くなりたい…!
…決めた!わたし、やってみる!!
わたしは宇佐美さんの後を追いかけました。




