3 不思議の国へ
わたしが玄関のドアを開けると、うさぎのコスプレをした、中学生くらいの男の人が立っていました。
最近学校でよく先生が言ってる「ふしん者」ってやつ…?
「あの…あなた、誰ですか?」
すぐにドアを閉めて鍵をかければよかったのですが、わたしは怖くなってしまって、すぐにドアを閉められませんでした。
「何言ってるんですか!!姫様!!早く帰りましょう!!」
どうしよう…この人、頭おかしいよ…。麻薬やってる人なのかな…。
「なんなんですか?あなた…変なコスプレ」
わたしの声はひっくり返っていました。やっぱり、お姉ちゃんのようにはできません。
「ふざけるのもいい加減にしてください!!…まったく…長老様が心配なさっておりますよ!!」
ふざけてるのはどっちよ…。どうしたらいいの…?
「なんでわたし怒られてるの?怖いよう…お姉ちゃん…」
さっきまで泣いていたのに、どこに涙が残っていたのでしょうか。わたしの目からまた涙がこぼれてきました。
「泣いても無駄です!!こうなったら仕方ない…えいっ!」
その人はステッキのようなものを私に向かって振りました。
「きゃぁ!!!」
私の足が浮いて、ジェットコースターに乗ったかのような速さで移動しているのがわかりました。でも怖くて目を開けることはできませんでした。
しばらくして、ようやく地面に足がつきました。でも衝撃が強すぎて、わたしは派手に転んでしまいました。
目を開けると、うっそうとした森の中でした。見たことのない花が咲いていて、きれいな色の小鳥が飛んでいました。
「いたた…ここはどこ?」
「まったく…どこまでとぼけるつもりですか?ここはあなたが住んでる不思議の国ですよ!!………あれ?あなた誰ですか?」
「…え?」




