10 その後…
あの不思議な出来事の後、わたしは少し強くなったのかもしれません。
「やいありす!!」
「ぅわっ!」
学校からの帰り道、わたしが一人で歩いていると、後ろから誰かがぶつかってきました。
「今日のバスケ、お前がいなければ勝ったんだよ!」
体育の得意なチョロ介が言いました。
「理科のテストは33点でしたよね?」
インテリがイヤミったらしく付け加えました。そして、ボスのわる子がとどめをさします。
「あんた、ほんとになんにもできないのね!」
3人はわたしを取り囲んでニヤニヤと笑いながら、わたしを突き飛ばしあいます。
わたしはインテリに突き飛ばされてチョロ介の方によろめき、チョロ介に突き飛ばされてわる子の方によろめき、わる子に突き飛ばされてインテリの方によろめき…。
「なんとか言いなさいよ!黙ってたらわかんないでしょ?」
「泣いちゃってるから、もう言い返せないのかなー?」
わたしは、もう負けない!だって、宇佐美さんたちと一緒に強くなったんだから…!!
「あんたたち、いいたいことはそれだけ?」
3人は、わたしが強気に言い返そうとしているので驚いたようでした。
大丈夫。自信をもって…!
「いつもいつも、しつこいのよ!!もういい加減にして!!」
3人はそろっておろおろしました。たぶんリーダーのわる子が弱気になったら、他の2人はなんにもできないんだとわたしは思いました。
「ありす君が、怒ってしまいましたよ!!!…逃げましょう!!!」
インテリが情けない声で叫ぶと、3人はものすごい速さで逃げていきました。
追いつけなくても構わない。とりあえず行ってみよう!
「待ちなさぁーい!!!」




