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年老いて一人暮らし  作者: ほぼ熊
驚嘆
6/8

家族の絆

 私の家は親子仲がいい訳ではなかった。しかし祖母の認知症のおかげでいろいろと話すことも増え距離が縮まってきた。

 

 最近は話の合わなかった父ともいろいろ話せる。父が追い詰められ気を使う余裕が無くなり、素直に話せるようになったのもあるだろう。父は祖母の認知症が重くなるにつれ人間的になった。今まで見せなかった弱い部分もどんどん見せる。頭では祖母を介護施設に強制入所させるべきだと考えながら入所に踏み切らなかったり。そんな父を見ているのは苛立つこともあるが新しい一面を見られるのは楽しい。


 母は強い。祖母に関することではすごく逞しさを感じる。不安や寂しさいっぱいで電話かけてくる祖母の話を永遠と聞いていられるし、笑わせることもできる。母は祖母が気を使わないで話せる唯一の生きている人間だ。監視カメラで一番長時間祖母のことを見ているのも母だろう。女性だからなのか、感情をぶつけられても非常に強い。私や父が耐えきれなくなってしまっても根気強く付き合って、祖母との時間を楽しめている。祖母が生活を楽しめている話などを聞き出してくれ、皆に共有してくれる。


 結びつきが深まるという意味では、祖母の件は実に効果をあげている。

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