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69、部屋

自分が氏子になっている近所の神社があるのだが、そこの一室に不思議な部屋があるのだ。

みそぎをしてからでは無ければ入れさせてくれないのではあるが、それ以外であれば、誰でも入ることができる。そこは、なにも、全く何もない部屋だ。だが、一人で日没からいると、午前1時から午前3時まで、死者と声を交わすことができるのだ。日没から夜明けまでの間、その者以外誰も部屋を覗いてはいけないし、入ってはいけない。また、その場で話したことは口外してはいけない。それらの秘密は、自らが死ぬまで持ち続けなければならない、それを守れるものならば、問題ないだろう。

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