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50、マリモ

俺の最後の話は、不思議なマリモの話でもしよう。マリモと言うのは、みんな知っての通り、藻が毬状になった、丸っこい緑色の生物だ。こいつは、本当ならば水がなければ確実に死んでしまう。だが、俺が育てているマリモは、からっからの砂漠のような所でも、育ってしまうんだ。

そのマリモと出会ったのは、とある高校生の頃だった。夏祭りの縁日で、マリモ釣りなんて言うのがあってな、それで釣りあげた小さなマリモなんだ。その時の大きさは、だいたい小指ぐらいだったかな。それを持ち帰り、水槽に入れて育てていたんだが、何時しか飽きて、そのまま放置していたんだ。

そして大学生に進学したころ、ふと思い出してその水槽を見たんだ。水なんて一滴も入っていない、乾燥しきった中で、そいつはいつのまにか俺の腕ぐらいにまで大きくなっていたんだ。

そして、それからもう数十年経った今でも、1か月に1回ぐらい水を与えるだけで、いまじゃ頭ぐらいの大きさにまで成長している。

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