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10、ネタ帳

もう、俺最後の話になってしまったんか。早いな。じゃあ、最後のは、とっておきの話をしようか。

俺の知り合いに、小説家がいるんだが、そいつが持っているネタ帳がすごいものなんだ。例えば、頭で何か思い浮かべたとするだろ。そうすると、そのネタ帳には、何も触っていないのにもかかわらず、どんどんと文字が浮き上がってくるんだ。それも、一つや二つって単位のネタじゃなくて、10とか20とかっていうとんでもねえ数の単位になるんだ。

ただ問題は、この前出会った時に、そのネタ帳がとうとう最後まで使い切ってしまったっていうことで、次のネタ帳を探しているところだって言っていたな。そうそう見つかるようなものでもないし、どーするのか、俺は知らんな。

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