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7月21日;晴れ
今日からイス国周辺にある村へと進撃を開始する。私の周りでは別れを悲しむ部下が大勢いる。
だが私には、残念な事にそういった類の人を持たない。
何故だろう、自分でも容姿がいいと自負しているのに……まあ、そこらの女では私にとっては役不足だな。
そういえば最近になって知ったのだが、本来役不足とはいい意味で使われる言葉らしい。
(この行数は文字が滲んでおり、読むことが不可能)
まあそんなのはどうでもいいだろう。
隣で一人の兵士がペンダントを手に持ち、中の手書きで書かれた写真を眺めていた。
去年死別した恋人らしい、励ましてやると「ありがとうございます」とお礼を言われた。
私には何の力も無いので、その言葉を聞くと何故か胸が痛くなった。
己の罪悪感が広がる中、ペンダントを眺めていた兵士はふと、「今年で結婚、一年目だった筈なんですよ」とつぶやいていた。
すぐに他の仲間に連れられて馬車の中に乗り込んだが、私の心が酷く痛む。
何故私は力になれないのだろう、何故私はここまで無力なのだろう……何故、何故と連呼し続ける。
だが私は、答えが出ないまま馬車の中へと乗り込む。全ては愛するアカマイさんの為に、たとえその思いが彼女に伝わらなかったとしても私は、彼女の為に死のう。
最近、食欲が落ちてきました。
ただでさえ無い体重(47)が更に減ってしまいますな。
では、ご感想お待ちしておりまーす。
……二次元規制されたら、もう死ぬしかあらへんな。




