いつも通りの日々.....のはずが!?
オレは、放課後保健室へ向かった。
ドアを開け失礼しますと言うと、そこには紫苑先輩がいた。
「こんにちは桜井先輩」オレはどうしても本人の前だと苗字で呼んでしまう。
「紫苑でいいですよ」
にこっとしながら言ってくれた。
「は、はい!紫苑先輩」
ちょっと真面目そうな顔になり、オレに質問をしてきた。
「今日はどうしたのですか?何か悪いところでも?」
「いえ。まだこの間のお礼をしてませんし、もしよろしければ夏休みに海へ行きませんか?」
紫苑先輩の顔が晴れ晴れとした。
「まあ!嬉しいです!ぜひ行きたいです!」
よかった、と思っていたらいきなり紫苑先輩が顔を近づけてきた。
「せ、先輩...?」
な、な、なんだこりゃーーー!!危険、危険すぎーーー!!
顔と顔の距離がもうほとんどない。このままキス.....と思っていた。これ、どう見ても現実じゃねー、ゲームかゲーム?いや、夢?やばい、落ち着けー落ち着け。
「くまたん」
へ?
「くまたん!」
オレの制服のピンを指差して言った。
制服のピンがこれしかなくてくまのやつを付けている。
いきなり紫苑先輩が抱きついてきた。
「ちょっ、ちょっと!先輩!落ち着いてください!!」
しかし、何を言っても「くまたんだぁ~」としか返ってこなかった。
こんなところを誰かに見られたら....
そう思っていたらいきなりドアが開いた。
優奈が入ってきてしまった。
沈黙が流れ、優奈はぷるぷる震えている。
「こ、この馬鹿和也ー!!!死んで生き返って死んで生き返って死んじゃえ!!!!」
何発もパンチされオレは気を失った。
起きてから事情を説明し、何とか納得してもらえた。だけど、「紛らわしいのよ!」と若干まだ怒っている。
そして紫苑先輩は極度のくま好きらしい。くまを見るともう一人の自分が出るとかどうとか....
まぁ、なんだかんだで一件落着。