いつも通りの日々.....のはずが!?
起き上がるとそこには黒い髪で長くストレートの女子がいた。
「ここはどこだ?」
辺りを見回しているオレに声をかけてくれた。
「保健室ですよ。大丈夫?」
心配されていた。
そういえばオレは、優奈に殴られ気絶して....ってことはずっとここに!?
「あの、今何時....ですか?」
ふふっ、っと笑ってその子が答えてくれた。
「もう4時ですよ」
にこにこしながら答えた。
4時.....ってオレは朝からずっと寝てたのか!?
情けねーと思いながら、起き上がる。
そして、今更だがオレを手当てしてくれた人にお礼を言った。
「あの、ありがとうございました。失礼ですけどお名前は....?」
にこやかのまま答えられた。
「私は、櫻井紫苑。2-3です。」
へぇー2年なのかぁ~とオレは言った。
「に、2年!?」
驚いたオレはすぐさま謝った。
「すみません!2年生とは知らず、失礼を-」
「いいんですよ。すぐに言わなかった私にも非はあります」
なんていい人なんだ。星奈とは大違いだ。
にしても、情けない。
女の攻撃で約8時間も気絶するとは....
今すぐ、家に帰ろう。
「あの、ありがとうございました。帰ります」
そう言って、保健室を出た。
お大事に、と紫苑先輩は言ってくれた。
優しすぎる先輩、この出会い方はまさに2次元世界!!!
若干、興奮したがすぐに溜息とともに消え去った。
校門の前に優奈が立っていた。
「遅い!いつまで待たせるつもり!?」
顔を赤くして後ろを向きそう言った。
「お前がそうしたんだろ」
地雷を踏んだ。
「アンタが弱すぎんのよ!!!」
やばい、と思ってすぐに謝りお礼を言った。
「悪かったよ。でも待っててくれてありがとう」
ん?優奈が耳の後ろまで赤くなってるぞ?
女というものはよくわからない。
「そ、そんなことより!早く行きましょ!バイトしなきゃ」
そう、オレの家はパン屋だった。
一見、地味そうに見えるがかなり難しい。
わけあって、優奈がバイトとして手伝ってくれてるのだ。
店の名前は、「ベーカリーブレッド」
なんか、めちゃくちゃだった。
そりゃそうだ。だってオレの姉貴が付けたんだもん。
店の前に着きドアを開けると、いきなり視界に巨乳が....
「遅かったな」
いきなり目の前に現れた。
「おわっ!」
「おわっ!とは何だ!人の顔を見るなり!」
そういうわけじゃないよ姉さん。いきなり現れたからしょうがないって。
「おお!優奈君。来てたのか。入りたまえ」
お邪魔します、と言って優奈が入った。