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甘くて苦い少女たち  作者: 戸塚夢葉
第二章 沖縄でラブラブバトル!
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10年前の過去-渚との思い出

あれからオレ達は、いつも一緒だった。

どこへ行くにしても何をするにしても一緒だった。

初めてできた親友。ナギには本当に感謝している。もし、ナギに出会えなかったら.....考えるだけでぞっとする。




ナギは、他の女子から高嶺の花のように見られていた。小学1年生なのに、整った顔立ち。1年生は恨む人はあんまりいないが、他の学年の女子から恨まれていた。オレはそれが心配だった。いつか暴力でも振られるんじゃないか、と思ってしまう。

ナギは男子から絶大な人気も持っていた。だから女子から恨まれるのかもしれない。でも、こればっかりはどうしようもないことで、何もできなかった。


ある日、とうとう事件が起きた。

ナギに告白した男子が見事にフラれ、恨んで仕返しに来たというものだ。

教室に入ると、真ん中で何かモメていた。クラスの連中からは何もないような気を出している。

「ナギ!」

オレはその中心に割って入った。

「カズ.....」

声が怯えていて半泣き状態だった。

「お前ら何してんだよ!!!」

自分でも驚くほどの声を教室に響かせていた。周りからの視線が集まるがそんなことは気にしてる場合じゃない。

「黙れ!コイツにフラれたんだ!だったらいらねえだろ!」

小学一年生らしい考えだった。コイツがまだ間違った考えをしていることに気がつかないというのが不思議だよ。さすがのオレでもわかるのに.....

「暴力はよくないよ。もっとナギに好かれるようなことしなきゃ」

すると顔を赤らめたイジメっ子は、

「うるせえ!邪魔すんならお前からぶっ飛ばしてやる!」

拳を出そうとした瞬間、担任の先生が教室に入ってきた。「何してん?早く座りー」などと大阪弁をかまし、見事にシラけさせた。この状態を見てなぜこんなに能天気なのか不思議だ。

一番ムカついたのは、見て見ぬふりをした奴らだ。信じられないし、反吐が出る。

そして、授業中にオレの元へ果たし状が来た。


放課後屋上で待つ。



彼は、本当に小学1年生か?普通こんな果たし状出さないだろう。

まあいいか。勝てる自信はないけど、ナギに暴力を出させなきゃいいか。それに、何かオレにも恨みあるみたいだし。

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