飛行機で和也の争奪戦!?
今から、5日間旅行だ。待ちに待った旅行である。
「えっと、財布はあるし、着替えもある。カメラもある。まあOKだろ!」
遙姉さんはずっとネットゲーで遊んでいる。
オレは溜息をつきながら、「いい姉さん?ちゃんと店番して、ゲームはほどほどにね?」
「わかっている!!!お土産待ってるぞ」
姉さんはPCから目を話さずに言った。
しかし、いきなり立ち上がると、箪笥をゴソゴソあさりだした。
取り出したのは、デジカメだった。
「私へのお土産に、和也たちが楽しく遊んでいる姿を写真に撮ってきてほしい。それが私の一番の思い出となるからな」
姉さんは顔を赤らめて言った。
「わかった。最高の写真を用意するから!!」
「ああ。行ってこい」
行ってきます、と言って家を出た。バス停まで10分程度歩き、何回か乗り返して空港まで向かう。時間も全然余裕があった。
空港に着き、待ち合わせ場所まで向かう。すると、まだ時間より30分以上早いのに茜先輩がいた。
「おはようございます。早いですね先輩」
にこっと笑って、「おはよ!いや~時間間違えちゃってさぁ~」
それにしても誰も来ない。二人で気まずい空気が漂う。さすがに耐えられなくなったオレは、茜先輩に聞いてみた。
「先輩、朝飯食べました?」
そうしたら、ううんと言ってお腹がなった。
「この時間じゃどこもやってないですね。ウチのパンでよければ食べますか?」
「うん!!!食べる食べる♪」
オレは鞄から取り出し、茜先輩に渡した。
食べてみると「おいしー♪」と何回も言ってくれた。
「それ、オレの姉さんが作ってくれたんですよ。」
茜先輩は驚いたように顔を上げた。
「へぇ~お姉さんいるんだぁ~そうとううまい人なんでしょ~」
オレは苦笑しながら答える。
「ええまあ。普段はゲームばっかやってるんですけどね。でも、やる時はやるし、信頼できる姉さんですよ。」
「お姉さんのこと大切にしてるんだね♪」
オレは、少し黙ったがこう言った。
「たった一人の....家族ですから」