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第十四話:それぞれの行動

朝ーー窓から差し込む陽の光で、僕は目を覚ました。大きくあくびをしながら身支度を整え、部屋を出る。

僕は階段を降りている途中でアテルとクルに合流した。二人とも朝なのにシャキッとしていて正直羨ましい。僕は朝が弱いのだ。


「「おはよう!マルネ」」


二人の元気な声にどきまきしながらもきちんとあいさつを返した。いやー元気だなぁ。僕が寝ぼけているのかな?二人とも可愛いなと、

内心思ってしまった。三人で会話しているとあっという間に“精霊の癒し”の出入り口についてしまった。すでに前の大通りには人やペガサス、

馬が多く行き交っており「凄え…」とつい口に出るほどの混雑っぷりだ。


「アテル、マルネまたここの精霊の癒し前で集合しよう!私は早速行ってくる!」


とスタスタ走って人と人の間に消えていった。僕はアテルと二人きりに。今まで三人の事が多かった。だけど今は二人…でも二人だ。

僕が“ギル”の頃なんかずっと一人だった。それに比べればへっちゃらだ。


「マルネ…?まず昨日の剣取りに行きたい…ほら刀魚の」


僕はすっかり頭から抜けていた。アテルの手を握りギルドまで手を引いて向かった。

…?やけに人が多いなぁ〜と思った。つい昨日まではここまでは人がいなかった。今日は何かしらあるんだろうと。心がモヤモヤする。まぁ後で王国図書館で調べれば分かるか…と心のモヤモヤを無視した。人と人の間を通り抜けていく為アテルの手を離さないようにしっかりと握りながら

なんとかギルドに入れた。…うんここは何も変わっていない。と、僕は安心した。……受付の人が男だからだ。


「お?剣取りに来たんか?もう出来てるよ。今回のは出来がいい。切れ味も魔術の壊れにくさ…とりあえずいい剣だ。

 大事に使えよ。あとこれ。このベルトを腰につけ左にある三角形の所にすっぽり剣が入るようになっている。これもお裾分けだ」


なんか知らないけど受付の男にえらい好かれたようだ。でも好意を寄せてくれるのは悪い気はしない。


「お兄さん!ありがとう!」


アテルも嬉しそうだ。初めての剣。しかも状態がいいと来た。ありがたい。この受付の男にはいずれ恩を返さなきゃなと思った。

とりあえず今は感謝だけでもと思い「ありがとう」ただ一言だけ言った。受付の男は笑顔でお辞儀をしてくれた。

最後にアテルが手を受付の男に手を振りながらギルドを後にした。これから王国図書館へ向かいたいがどこにあるのか分からなかったがとりあえずユグノ領の城に向かって歩き続けていた。歩き続けている間、アテルはずっと腰につけた刀魚の剣を革越しにポンポンと叩き満面の笑みで歩いていた。

正直、こういう笑顔が一番緊張がほぐれると身をもって実感した。ずっと城へ向かっていたら看板がでて来てそこに書かれていたのは

“王国図書館 この先真っ直ぐ突き当たり”と書かれており突き当たり?と目線を上げるとやけに横に長い建物があった。


「アテル。王国図書館あったよ。さぁ行こっか」


「うん!」


と、アテルは自分の握っている手に力が入っていくのが分かった。そのまま僕はアテルに手を強く握られながら真っ直ぐ進んだ。

突き当たりについた。そこにはやっぱやけに横に長い建物がどしんと構えていた。入り口と見られる場所には人が入ったり出たり

出入りが激しい。でも入り口はあそこしかない。さて…いつ入ろうかと様子を伺っているとアテルに手を強く引っ張られながら出入りの激しい

出入り口に突っ込んだ。その時僕は目を瞑っていた。


「マルネ…目を瞑ってないで。開けてみて。すごいよ」


僕はゆっくり目を開けるとそこには横に長くない縦に長い空間が広がっていた。外から見たら横に長かったのに今自分たちがいる空間は

見上げる程の縦に長い空間が広がっていた。空中に本が飛んでいたり、人が宙に浮いていたり…あまりにも驚きすぎてしばらく開いた口が閉じなかった。入ったすぐそばに“初めての方用”と書かれた紙が置いてあった。詳しく見てみたら


“バルバ王国図書館へようこそ!

簡単にこの図書館について説明するよ!この図書館は空間操作で外見と違う形になっているんだ!

人が宙に浮いている?それも空間操作で空気を凝縮してカチカチにしてあるからなんだよ!実はきちんと階層に分かれているけど透明だからわからないんだよ。今君たちがこの紙を取った右前に検査板と呼ばれる最新鋭の魔法板がある!それを使って自分が調べたい事を打ち込んで”検索“を押すとどこにあるか教えてくれる。便利でしょ!例えば検索して“A-509と出たら、Aゾーンの50番目の九番目にその本があるって事だよ。A~Hまであり、

それぞれ、59番目までしかないよ。(実はさらに作ろうとしたら空間操作がぶっ壊れるとかで中止に…)

さて簡単紹介はさておき、この王国図書館…いや国営図書館の使用規則を教えよう。

①本は大切に。②この建物内で騒ぎを起こすな③本を読む時は購読室を利用する事④購読室では静かに。⑤本、魔法板、手すり以外には触らないようにしよう。大体は警告紙が貼ってあるよ。

以上の規則を守り、読書に励もう!”


と、文字だけの見にくい案内紙だった。


「アテル。これ読んどいてね」

と。アテルに見にくい案内紙を渡した。案内紙を読んだことにより大体は理解できた。すぐそこに確かに魔法板?がある。

早速僕はその魔法板で“魔法学園”について調べてようとして魔法板に打ち込み検索ボタンを押した。

魔法板の表面にこう出た。 ”H-559“ と。

早速僕はアテルの手を引っ張り、


「アテル。魔法学園の本あったよ」


と、声を掛けた。アテルは聞いていなかった。案内紙を夢中で読んでいる。凄まじい集中力だ。と僕は思った。

とりあえず僕は“H-50“と書かれた棚に向かって歩き出した。しかし、さっそく足が折れるかな?と、思った。

何故ならここまだ”A“だから…

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