Episode.5 すれ違い
今日はなんとなんとーーー!オワタとのデート!!!に総理Pとかいうやつが来る日です。萎えるっピ…でもオワタと会えるのは超超超楽しみ! 準備も終わったし集合場所に出発進行ー!!
つ、着いたぞ。とりあえず集合場所は△△駅。オワタもういるかな。どこだ。あ!いた!!
「オワターー!!」
私は手を振りながらオワタがいるとこに駆けつけた。
「オワタ!やっほー!」
「よっ。」
今日もかっこいい!服はパーカーだけど着こなしてるなぁ。
「今日もかっこいいね!!」
「今日もって、、俺と会うの今日でまだ2回目だろ。…あと…その…可愛いな。今日も。」
「今日もってまだオワタ私と会うの2回目でしょーwありがと!大好き!」
そう言って私はオワタにハグをした。
「ちょ、急に抱きついてくんな。きもい」
「オワタいい匂いするー」
「…俺も大好き。」
オワタの抱きしめる力が強くなった。
「きもいんじゃなかったの?」
「しつこいなぁ。きもちわる」
「へへっ。てか早く離してよ。いつまで私にハグしてんの?恥ずいんだけど」
「お前から抱きついてきたんだろ!!」
「wwwあのベンチに座って待っとこーよ」
「おう。総理来る気配ないな。連絡入れてみるわ」
そうだ総理来るんだった…早く来いよー。
~5分後~
「既読つかねぇぞこいつ」
「はぁ?!」
もしかして寝てるとか?普通にありえないんですけど。早く来てよー。まぁ待ってる間オワタと2人っきりで過ごせるからちょっとラッキー。でも早く来い!
「まぁ、もうちょっと待つか。お前と2人っきりで過ごす時間増えるしラッキーかもな。」
「私もそう思ってた!!」
~30分後~
「遅いな総理ーいつまで俺たちを待たせんだ」
「オワタ、なんか手振ってこっちに走ってきてる人いんだけど。」
「あ。総理じゃん」
は?あれが総理?
んーまぁ雰囲気が総理って感じだな。ってえ!?子連れ…???
「ごめんごめんw遅れたンゴw」
全く反省の色が見えないんだけど。ムカつくなー。
「遅いぞ。誘ってもらった分際で。てか、こ、子供??」
「総理お前、俺のこと好き好き言っておいて奥さんいるのか?子供って…お前……まじかよ…」
「あぁ違うよwワイ高校生だし子供ってw紹介するわ。こいつはワイの弟のかさちや。小6。」
「ど、どうもこんにちは。僕はかさちと言います!皆さん仲良くしてください!」
「ごめんなぁ。僕も行きたい行きたいってうるさいから連れてきたんや…まぁそんなワルガキやないから仲良くしたってや。」
「全然大丈夫だよ!私はかのん!かさちよろしくね」
「かさちくんよろしく。俺オワタって言うんだ。仲良くしような」
「皆さんよろしく。お姉さん可愛いですね。彼氏いるんですか?」
「お、お姉さんって私?!か、彼氏ねぇ。いるよ。このオワタっていうお兄さんが彼氏だよ」
いきなりナンパ?!なんだこのガキー。まぁ悪意とかはないよね。小6だもん。
「ふーん。彼氏いるんだお姉さん。」
「一応俺ね。彼氏。ていうかそろそろゲーセン行こうぜ!!」
「「「フォー!!」」」
「ゲーセン来た!なにする?プリクラとか撮っちゃう~?」
「ん。いいじゃんプリクラ。撮ろうぜ。俺初めてだわ。」
「ねぇオワタめっちゃ盛れてるw可愛い」
「なんだこれ。シュメール人みたいだな。かのん、こっち向いて」
「ん?」
オワタは私の目をじっと見つめた。
「な、なに?そんな見つめないでよ」
「いや、プリクラよりも現実の方がずっと可愛いなと思って」
「オワタ、そんなくさい事言うなよーw」
「めっちゃ照れてんじゃん。」
「うっさい!」
「というか総理なんか変な感じに加工ついててきもい。かさちくんは可愛いね。まぁ俺が1番かわちぃ」
「お姉さんが1番可愛いですね!!僕の彼女にしたいぐらいです!」
「お、俺のボケフル無視ぃ?」
「わ、私がかさちの彼女?何言ってんのよ。私はオワタと付き合ってんの!」
はぁ!?なにこのかさちってやつ。やっぱ総理の弟なだけあってしんどいなー。かさち小6だからかなやっぱ発言があれになっちゃうのかな。
「まぁまぁそう硬いこと言わず…僕はそのくらいお姉さんが可愛いって言いたいんですよ。彼女にしたいくらい…ね。」
「おいおい、ノロノロしてると彼女さん取られますぜ?オワタ、ワイっていう選択肢もあるんやで?」
「はいはい。眼中に無いから。てかそろそろなんかしようぜ」
「打楽器の達人とかどうや!?2人ずつやろう!音ゲーマーの腕が鳴るわぁ。ワイの実力みさらせやー!」
「じゃあグッパーで2・2に分かれよ!」
「「「「グーとパーでわかれましょ!」」」」
「私パー!」「僕もです!」
「俺グーだわ」「ワイもグーってオワタと一緒や!」
「じゃあかのんとかさち先やっていいよー。俺たち見とくから。」
「お、俺たちってそんなカップリングみたいな言い方しないで//ワイもう明日死ぬかも。」
「終わったー。かさち結構上手いじゃん。ってか選曲シンデレラボーイはウケるw」
「僕は本気なんだけどなぁ。一緒に出来て最高でした!じゃあ次、オワタさんと総理ね!」
「総理うますぎでしょ。俺全然できないわ…」
下手くそなオワタも可愛い!!一緒にやりたかったなー。
「オワタ下手すぎwワイが上手すぎるだけかな?wというかめっちゃオワタとやるの楽しかったわ。このままワイと付き合っ」
「はぁ?何言ってんだ。…まぁ楽しかったぞ。」
「イチャイチャすんなー!オワタは私だけを見てればいいの!」
「話すだけでもダメなのかよ。てか、お前もお前でかさちくんとずっと笑顔で太鼓叩いてたじゃん。楽しそーに。…ムカつくな。」
「はぁ!?私がオワタだけ愛してるってのがわかんないの!?意味わかんない!だから嫉妬してんじゃん!うっざ!」
「ちょ、喧嘩はやめろって。ワイ気まずいんだが。」
「うるさい。喧嘩じゃない。」
しばらくの間沈黙が続いていた。
なんだこの気まずい空気。
「あ、あの~。オワタさんとかのんさん?」
「ん?どうしたかさち」
「いっそのこと別れたらどうですか?笑」
かさちは嫌な笑みを浮かべそう言った。
…別れる…ね…うーん…
「まぁオワタがそんな嫉妬とかして勝手にキレる人だとは思ってなかったし。私は別れたくないけど、おわたがその気なら全然いいよって感じかな」
またこの気まずい空気だ。息が詰まる。ねぇオワタ。あなたは今何を思っているの。何を考えてるの。私のことどう思ってるの。
「つまんな。お前。お前と付き合ってたのが俺の人生の汚点だわ。最悪だよ。」
「…っ」
「黙り込んでんじゃねぇよ!!なんか言うことあんだろ!お前、そういうフニャフニャしてるとこ無理なんだよ。メンヘラみたいな。気色悪いから。きついわ。」
「お、落ち着けよオワタ…」
「関係ないやつは黙っとけよ!!…俺外の空気吸ってくるわ。」
「……」