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Episode.3 恋のライバルとか邪魔なやつ

うーん今日も今日とてネットは平和だ!


改めて自己紹介を。


私は「アニメ漫画好き集まれ」という匿名グループチャットの管理人をしているどこにでもいる中一女子だ。


そして、オワタの彼女である。



昨日は楽しかったなぁー。とりあえず連絡入れよっと。

「オワタ、やっほい」


「にょっす。今日も好きだよ」


今日もって昨日付き合ったばっかだけどね!?

うーんでも!


「私も大好き!」


別れる感じがまじでしないんだけど。やっぱ相性抜群だよ私たち。運命の出会いってやつなんだよなぁ。


スマホの通知が鳴った。


「アニメ漫画好き集まれに新しいメンバーが参加し

ました」


おぉ。新規来た来た!あいさつしとこーっと。


「@総理Pよろしく!」

これでよしっと。


「よろしくお願いします!」


「総理?w名前いいねよろしくぶちゅー」


あ、オワタだ。ネタだとしても流石に嫉妬しちゃうよ…やばい。私メンヘラ化しちゃってる?やだな。


「オワタさんよろしくお願いします!初対面なのにキスとかしちゃって///ワイもキス仕返ます!ちゅー!」


気持ち悪いな。なんだこいつ。私のオワタだぞ!!

総理P…名前覚えたかんな!許さない!


「総理Pきつい」


だよね!オワタ!やっぱオワタには私しか…


「そんなツンデレなオワタさんも大好き!」


は?なんなのこいつ。オワタは私と付き合ってるんだぞ!!大好きとか言っても私と付き合ってるから意味ないもんねーだ!


「オワタさん!ねぇねぇワイのこと好き?」


「嫌い」


良かったぁ。え?でもこれ本気で好いてる感じ?気持ち悪いんですけどほんとに!?聞いてみるか


「@総理P 本当にオワタのこと好きなの?恋愛感情っていうか抱いちゃってんの?」


「…秘密」


もおお!絶対好きじゃん。一目惚れしちゃってんじゃん。最悪だ。。


オワタが総理の方が好きとかになっちゃったらどうしよう…


とりあえず今はオワタと2人っきりで話したい。

個人で話しかけよっと


「オワター構って!」


「きも。いいよ。通話する?」


「する!」


やっぱりオワタは優しいなぁ。




「よお。昨日ぶりだな」


「オワタさ、総理のこと好き?」


「え?」


あぁ。メンヘラみたいな質問しちゃったよ。それでオワタ困らせちゃった。


ほんと私って気持ち悪いし最低だ。


こんなやつ、優しいオワタとつり合わないよね。



あれ、、なんでだろ。涙が。


気づいたら私は泣いていた。


「どうした?泣いてんの?大丈夫か?」


オワタはそう優しい声で聞いてきた。


「う、っうん。なんか、泣いちった。ごめん。」


「なんで謝るんだよ。なんか俺嫌なこと言ったか?嫌なことがあったらちゃんと言ってね。直すからさ。」



「…そういえば、さっきの総理好き?って質問さ、あんなやつ好きなわけないだろ。俺が好きなのお前だけだし。」





また涙が出てきた。



「涙止めろよ。鬱陶しいな。」


怒らせちゃったかな。やっぱ私みたいなやつ不快だよね…。


「ごめんwなんか、私なんかオワタとつり合わなくて、迷惑かけてて、私なんかより総理の方が好きだよねって思ったらなんか、泣いちゃ、って。」


「馬鹿なの?他の人のこと好きになるわけないじゃん。しかも昨日付き合ったばっかなのに。馬鹿だなーw」


オワタは気にしてないように笑いながらそう言った。

優しいなぁ。


「ほんと馬鹿だよねwこんな彼女でごめん。気をつけるね。ごめん」


「謝んなって。…あとお前のそのアホなところも好きだし。」


「意味わかんない!w あと、私も大好き!!」


「俺飯食ってくるわ。また通話しような」


「はーい!」



へへっ。なんか凄く今気分いいわ!総理Pざまぁ!!話しかけてやろーっと。


「@総理P オワタって私の事好きらしい」


「なんでお前みたいな豚好きなんだよ。ワイの方が絶対好きやわ」


「そうだといいねん」


へへっ。オワタは私の事大大大好きだもんね!私もオワタのこと大大大大好き!!


「お前にオワタの何がわかんだよ。ワイの方がオワタのこと好きだわ。オワタの悪いとこ10個言えんのか?あ?」


「はぁ!?そんなの全然全然よゆーですけど!?てかそういう総理Pは言えるの?」


「余裕。こっちはオワタ歴長いからな」


オワタ歴長いってなんだよ。こいつ今日オワタと初めて出会っただろ。

というか、オワタの悪いとこかー。


んーーーー


ない!!悪いところなんて何一つないなぁ。あるとしてもそんなところも大好き!って感じ。


「なにつまんねぇことしてんだお前ら」


あ!オワタ来た。ほんとにつまんないよねー。無駄な争い。だって私とオワタは愛し合っているんだもの!


「オワタも来た事だし早くオワタのいい所10個言えよ。ワイはもう言えるで。先言ってやろうか?w」


そんな急かすなよ。しつこいなぁー。まっ、オワタの悪いところ10個適当に考えて言えばいっか。


「オワタの悪いところでしょー?

・可愛すぎる

・かっこいよすぎる

・存在が重罪

・おしりがプリティ

・いつも優しすぎる

・いい匂いがする

・声がかっこよすぎて耳が妊娠しそう

んー10個じゃないけどオワタには悪い所もないし悪い所と思えないぐらいそこも愛してるってことでOK?ってことで私の方がオワタ愛してるってことで終了!総理Pの負け!」


「おしりがプリティってなんだよ。まぁ俺も総理の負けでいいと思うわ。俺、こいつとは相思相愛だし。」


オワターー!もうマジで大好き!相思相愛って…オワタはそんなこと思っててくれたんだね!最高だよーー!


「は?まだワイ、オワタの悪いとこ言ってないんだが。じゃあ今からいかせてもらうわ。

・うざい

・浪人

・チー牛

・つまんない

・ツンデレ

・見た目はおじさん中身は子供

・勉強もせずにネットしてる

・ケツでかい

・自慰ったか聞いたらキレてくる(図星)

・かまちょ

ほらちゃんと10個言えたよ?お前が10個言えずに内容もほとんど悪いところじゃないのはお前がオワタのこと何も知らないってことじゃないの?笑ほんとなにも知らないんだな。オワタのこと何も知らないやつがしゃしゃってんじゃねぇよ。ワイは本気や。」


…私ってオワタのこと見れてないのかな。

オワタに悪いところはないってそれは愛じゃない?

もう愛ってなんなんだろ。難しいなぁ。

てかこいつはオワタの何を知ってんだよ!知ったかぶるなし!


「総理P、今日俺と初めて会ったよね?なんでそんな知ってるみたいな感じなんだよ。怖いって」


「それな!知ったかぶらなくていいからねぇ!?」


「はぁ。ワイの正体明かす気はなかったけどもう言うか。」


ごくり…

正体とかあったんだ。こいつ、ただものではないのか!?


「ワイ、実はオワタと小学校一緒なんや。まぁ学年違ったけど。ワイが1年のとき、オワタが5年生でな。ワイのこと可愛がってくれて、昼休み一緒に図書室行ったり、あと放課後に二人で駄菓子屋とか言ったり。あと2人とも歴史好きやったから歴史の話とかもしたなぁ。」


「お前!?もしかしてあの松田か!?」


松田誰だよぉ!?

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