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Episode.2 素直になることも大事

「オワター!」

私はそう叫び手を振っているオワタのところに駆けつけた。


「オワタ!やっほ!」


「にょっす!」


え?これ本当にオワタ?!意外と意外といがーいと清潔感あるし、身長高いなぁ。


「じゃ、なにか頼もっか」


オワタはそう言いメニューを差し出してきた。

よく見ると、肌綺麗だし、目も二重で、唇が可愛いな…って!キモすぎ。こんなやつが可愛いなんて絶対ない。かっこよくもない!オワタなんてただのチー牛浪人生なんだから!!好きになって絶対ないならないってばぁ!


「聞いてる?」


「あっ、、うん!」


やばい。オワタが想像以上にかっこいいってか可愛くて話が耳に入ってこない。あーもう!

とりあえず何頼むか決めるか。ん?これなんだ。


「この、ウインナーコーヒーって?」


「ぷぷwそんなのも知らねぇの?ウインナーは入ってないよwそういう名前のコーヒーねww」


もうなんなの!ウインナーコーヒーとか初見じゃ分かるわけないじゃん。いじわる!


「いじけちゃった?可愛い。」


「へ?今可愛いって…」


「なんでもねぇよ。しつこい」


はぁ?意味わかんないし!急に可愛いって言われても反応に困るし!しかもなに?可愛いって言ったこと知らんぷりしてんの?ツンデレかよー。可愛いな。…ってオワタが可愛いとかないわ。ツンデレキツいって。


「早く何頼むか決めて?遅いんだけど。」


「あー!ごめんごめん。私パンケーキとコーヒー!」


「コーヒーとか大人ぶんなってw飲めないくせにw」


「はぁ?飲めるけど?そういうオワタは何頼むの?」


「…クリームソーダ。」


「おこちゃまかよww」


はぁ。楽しいなぁ。この時間がずーっと続いたらいいのにな。そんなの出来るわけないよね。毎日会って遊べたらいいのに。ってかそんなの恋人みたいじゃん。気持ちわる。


「お待ちいたしました。パンケーキとコーヒーとクリームソーダです。」



「手を合わせてください!!」

「「いただきまーーす!」」


「コーヒーにっっがぁ!」


「だっせーwそんな苦いか?1口貰うぞー」


「うん!飲んでみて!」


!?えっ。それって。


「ちょっ」


「にっがぁあ!苦すぎだろ!お口直しのクリームソーダっと」


「結局オワタも飲めないじゃーんwしかもクリームソーダって…w」


「うるせー」


やばい…関節キスしちゃったよ。初めての関節キスがこいつってほんっと最悪なんだけど。しかも本人は関節キスしたこと全然気づいてないっぽいしこいつありえねー!


「パンケーキ美味しいか?」


「うん、美味しいよ。」


「お前学校で好きな人とかいんの?」


!?恋バナですか。はぁ。


「いないけど。なに?私のこと気になってんのー?w」


「…ま、まぁ。」


「え?」


!?え?何を言ってんだこの浪人生。私も気になってんの?とか言っちゃったけど。いやこれは冗談ね!冗談にガチで返してくるなんてピュアだな!いつものひねくれはどこいった!


「…私のこと、気になってんの?」


「何回も言わすな。やっぱもう聞かなかったことにして」


「はぁ!?別に何回も言わせてないじゃん!ねぇ気になっちゃってんの?ねぇねぇーw」


「……だから気になってるってんだろ!!はぁ恥ずかし。」


そう言ってオワタは顔を赤らめた。


「オワタ、顔真っ赤っかだよ?可愛いじゃん」


「そっちだってすげぇ赤くなってるけど、どうした?w」


「うっさい!」


だってだって。。こんなに関節キスとか気になってるとか好きアピールされたら照れちゃうじゃん。お前のせいで照れてんだよ。



そんな好きアピールされたら好きになっちゃうよ……





「「ごちそーさまでした!」」


「お店出よっか」


「おう。まだ結構時間あるし、もうちょっと一緒にいたいんたが、どうだ?」




「……うん。私もまだ一緒にいたい」


「じゃあ、そこに公園あるから行こうぜ」



お店から出て二人で歩き始めた。



「寒いね。」


「そう?俺の手熱々だよ。握ってみて」


「あったか」


オワタ手めっちゃ温かい。ずっと握ってたい。

離れたくない。


「ずっと、握ってていい?」


めちゃくちゃ気持ち悪いこと聞いちゃった。恋人でもないのにこんなことダメだよね。


「じゃあ手繋いで歩くか」


「うん」


オワタと手を繋いで歩いて二人で話してるうちに、私の寒さは自然と消えていた。


「公園着いたぞ。あそこのベンチに座ろうぜ」


「うん!座ろ。」





「オワタと一緒にいるとなんだか温かいな」


「俺も。なんか安心感っていうか。なんて言えばいいかわかんないけど、ずっと一緒にいたいって感じ。」


「なにそれ。意味わかんないw」


それからたくさん話した。くだらないことを沢山話した。でもそれが楽しかった。

オワタと一緒にいると、なんでも楽しめる気がするよ……。




「そろそろ帰るか。」


「うん」」


そしてまた歩き出した。

今度は何も言わず自然と手が触れ、手を繋いだ。

2人とも手が温まってて、ちょっと熱かった。




「駅着いちゃったね。」


……



「「あのさ!」」


声が重なった。


「私からいい?あの、またオワタと会って、色んなことしたい。あと、オワタとずっと一緒にいたい。だから…その……」







「オワタのことが好きです!私と付き合ってください!!!」








言っちゃった。もう前までの関係には後戻りできないよ。私だけが好きかもしれない。今までもそうだった。私がオワタに一方的に話しかけてるだけだった。だからただの片思いかもしれない。



だけど。




私の気持ちをオワタに、知ってもらいたいよ







「…俺からも言わせて。好きだ。こんなやつでも良ければ、付き合って…ください……。」






「ちょっとw顔真っ赤だよオワタww」


「お前もな。しかも涙目w」


「泣いてないし!!ww」



「うん。オワタ付きあお」


泣いてしまった。嬉し泣きだ。好きだったのは私だけじゃなかった。なんか感情こもっちゃって……




「青春だな」


「青春送ったことないくせにわかるの?w」


「お前もだろ!」


「www」




「じゃあ、電車来たからお別れだね。また今度デートしような。 大好き。 」





「…私も!」





私の青春は今、始まりました。

運命の出会いってほんといつ来るかわかんないですね。青春はいつか絶対送れます。

私はこれから送ります。


とっても楽しみです!!



ノンフィクションです。

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