Episode.1 大好きな人との出会い
インターネットとは実につまらなく、くだらないものだ。会ったこともない人たちと喧嘩やら恋愛やらくだらないことをしている。だが、私はそれが好きだ。知らない人達とつまらないことやくだらないことをして笑うことが最高だと思う。
私は「アニメ漫画好き集まれ」という匿名グループチャットの管理人をしている。名前はかのん。ちなみに地味ーな中一女子だ。もちろん彼氏はできたことがない。いつ私には春が来るのだろうか。
そんなこんなでいつも通りスマホを触っていたら「新しいメンバーが参加しました」という通知が来た。どんな新規なのかと見てみると
「私は36歳ニート独身実家暮らし職歴なし黒人でクルド人でユダヤ人の共産主義者でネオナチですよろしく。」
なんだこいつ!オワタと言う名前。ほんとに終わってんなぁ。とりあえず挨拶しとくか
「よろしく!」
ここから全ては始まった。
そのオワタと言うやつは凄くひねくれたやつで
「アニメは弱者男性が見るもの!」
など色んな人を敵に回すような発言ばっかりしていて、彼は冗談で言っているらしいが多数のメンバーから反感を買われていた。だが私は気に入った。面白い!もっと仲良くなりたい!
「個人繋ぎませんか?」
あー言ってしまった。どきどきするなぁ。…
「俺と?なんでだよ。まぁいいよ繋ごう」
なんかダルいなーみたいな言い方ムカつくなぁ!でも繋げたからラッキー!とりあえず繋いだし1番気になってたこと聞いてみるか。
「オワタって何歳?」
「言いずらいんだけど……」
んーなんだなんだ。
「浪人してる」
!?びっくりした。なんか発言が大人っぽいなとは思っていたけどまさか浪人生だとは。。聞いてはいけないこと聞いてしまったな。ごめん!オワタ!
「いいねいいね!」
とりあえずフォローしておくか。まぁ年齢は気にしないスタンスでいこう。とりあえず寝るか。
「おやすみオワタ」
「早く寝ろ」
なんだこいつ!
それから私とオワタは毎日のようにくだらない話をしまくった。私が一方的に話しかけてただけだけど…。今日は休日だし暇だな。とりまオワタに構ってもらうか。
「オワタ暇」
早く返信来ないかな~!ってこんなの私がオワタのこと好きみたいじゃん。ネット恋愛とかくだらねー。あ、返信きた
「そうか」
そうかってなんだよ、とりあえずなんか一緒にしたいなー。あ!ゲームとかどうだ!2人でできるオンラインゲームはー。UNOとか!
「2人で通話しながらUNOしない?」
「いいよ」
やったぜ!よし通話かけよっと
「やっほー!オワタ」
「よっ。UNOすんの?めんどくさ」
初めてこいつの声聞いたけど浪人生チー牛とは思えないほどいい声してんな!
「とりまUNO早くやろ!」
「はいはい」
そして1時間ぐらいUNOをした。
「オワタ弱すぎて相手になんねぇよ!」
「お前の方が弱いわ。てか楽しかった」
!?オワタの口から楽しいって言葉が出るなんて…感動なんですけど!めちゃくちゃ嬉しー!でももう通話切らないとな。。また話したいよ。
「次遊ぶ時は実際に会ってお出かけとかしよーよ!」
冗談で言ってみた。まぁ流石に断られるよね
「はぁ?なんでお前と会わなきゃ行けないんだよ。ま、いいよ。来週の日曜日、喫茶店で話そ。」
「え!?!まじで!!!?」
凄くびっくりしたので馬鹿でかい声を出してしまった。てかほんとに会えるの!まじで!?最高だ…
「じゃあ来週の日曜日喫茶店で会おうねオワタ!」
楽しみすぎるよ!
~日曜日~
(朝)
やばい!今日はオワタとデートの日…やばい緊張してきた。とりあえず連絡いれるか
「オワタ、準備OK?」
「うん。楽しみすぎて早起きしてチー牛食っちゃったよ。髪型とかもキマったわ。」
私のためにやってくれるなんて!感動なんですけど!?やばいやばい落ち着け落ち着け
「ほんと!嬉しい。私も楽しみすぎて全然寝れなかったよ。オワタのことばっか考えちゃった!あ、」
やばい!恥ずかしいこと言っちゃったよ。。どうせ片想いなのに。しかもこんなひねくれチー牛浪人ケツデカ男のことなんか好きになるわけ…
「つまんない冗談はよせよwじゃ喫茶店今から向かうわ」
「私も今から行くねー」
つまんない…か…私は本気なんだけどな。。いや!好きじゃないし!ま、喫茶店に向かいますか。緊張してきたーー
(喫茶店)
着いたー。オワタもう来てるかな?
「オワタもういる?」
「もう着いてるよ。今手振ってる。」
手振ってる人ーいるか?あ、いた!オワタだ!
「オワター!!」
ノンフィクションです。