悪意の詩
人はなぜ簡単に人に悪意を向けるのだろうか?
そんな些細な事で
人はなぜ簡単に人を嫌悪するのだろうか?
自分にもその悪意を向けられていると自覚せずに
人は気軽にそれを私や君に押し付けて
自分の魂はこれで浄化されたと喜びはしゃぐ
今も汚泥が纏わりついて、もはや汚泥の塊と見分けがつかないというのに
人はなぜ悪意を伝染させようとするのだろうか?
私や君に押し付けたソレをまた誰かに押し付ける様を想像して絶頂している
人はなぜ自らの悪意を他人が持って然るべきだと信仰するのだろうか?
私や君はソレを見ることすら嫌悪しているというのに
悪意を共有し、増幅することに心血を捧げているソイツらは
私や君にもその汚泥を塗りたくろうと手を伸ばす
悪意の便箋を早くポストに投函するよう強要してくるソイツらは
私や君を、同じ位置まで来るよう手招きしている
歪な笑顔で楽しそうに
悪意のこもった眼差しで、こちらを見つめながら
私は最後に君たちに問いたい
悪意と憎悪と自尊心、そんな物の集合体を私も持っているのだろうか?
そんなものと同化していく自らを想像して嫌悪しながら
嫉妬と蔑みと自己肯定、そんな物の成れの果てを君は持っているのだろうか?
自らの魂を侵食してくるその汚泥を
私たちの魂は、果たしてまだキレイなままなのだろうか?