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日奈の修学旅行

作者: ぷろけー

日奈「せんぱーい、これから修学旅行行くんですよ」


先輩「急にどうした」


日奈「なんですか、冷たいなー。可愛い後輩が声かけてるのに」


先輩「自分で可愛いとか言うなよ。痛いやつすぎんか?」


日奈「痛いやつとか言うな! 良いんですよ、実際可愛いんですから」


先輩「で? 修学旅行が何なんだよ?」


日奈「やっと興味を持ってくれたんですね。私は嬉しいですよ。そうです、私はこれから修学旅行に行くんです。良いでしょ?」


先輩「うん、お前が修学旅行で浮かれているのが伝わってきた。ていうか俺も修学旅行去年行ったし」


日奈「先輩は修学旅行楽しめたんですか? 先輩友達いなそうじゃないですか?」


先輩「失礼な。俺だって友達くらいいるよ。別に友達がいないから自由行動のときに先生と回ったわけじゃない。友達が他のやつらと一緒に回ってたから先生と回ってたんだ」


日奈「すみません、なんか先輩がそんなかわいそうな人だとは思ってなかったです。これからはそういうフリはしないようにしますね」


先輩「やめろよ、俺がマジでかわいそうなやつみたいじゃないか。別に俺は友達がいないわけじゃない……」


日奈「わかりましたよ、先輩は友だちがいる。これでいいですね?」


先輩「ああ、それで良い」


日奈「本題に戻りますけど、今回の修学旅行で恋の匂いがするんですよ」


先輩「俺には縁のない話だな」


日奈「そう言わないで聞いてくださいよ。なんと河合くんが唐木さんのことが好きなんです!」


先輩「それが何だよ」


日奈「女の子とお話してたときに聞いたんです。もしかしたら修学旅行で告白するかもしれないじゃないですか。それで付き合い始めたらめちゃめちゃ良くないですか?」


先輩「ていうか河合だの唐木だの知らんやつが出てきたけど、そいつら誰だ? そいつら知らんとなんとも言えないんだが」


日奈「河合くんはクラスメイトのバド部の男の子です。唐木さんは軽音でギターやってる子ですごい努力家なんですよ。河合くんは多分唐木さんの真面目で努力家なところに惹かれたんじゃないですか? 文化祭の唐木さんはちょーかっこよかったんですから」


先輩「あーあれか、体育館でノリノリでギターやってた子か」


日奈「そうですそうです。唐木さん舞台裏だとめっちゃ緊張して顔真っ赤にしてたんですけどね。それでも舞台に立ったらシャキとっしてギターやってるからすごいですよ」


先輩「ふーん」


日奈「先輩、興味なさそうですね。女の子と恋バナしてるんですよ? もっと楽しそうにしてください」


先輩「楽しそうじゃないって、そりゃそうだろ。知らんやつと知らんやつの恋バナ聞かされても何も楽しくないわ」


日奈「じゃあ先輩の恋バナしましょうよ。先輩の話聞きたいでーす」


先輩「ない、以上」


日奈「すみません、また地雷踏んじゃいました?」


先輩「そういうお前はどうなんだよ? 日奈はモテるんだろ?」


日奈「私に聞いちゃいます? 実は私も特に話すことないんですよねー。告白されても全部断ってるんで」


先輩「なんで断ってるんだ?」


日奈「なんででしょーか?」


先輩「質問に質問で返すな。男に興味ないからか?」


日奈「それでもちゃんと返事返してくれる先輩が好きですよ。私も花の女子高生なので恋愛に興味ないなんてことはないですよ。ただ良い人がなかなか攻略するのが大変でして」


先輩「へぇ、日奈が攻略できないやつとかいるんだ。正直お前のことだからどんな男もイチコロだぜ、みたいな感じだと思ってたわ」


日奈「……チッ」


先輩「え? 急になんの舌打ち? 顔怖いよ」


日奈「もういいです! 先輩のバカ!」


先輩「何なんだマジで? これだから女の子は怖いんだ」

「頭ポンポンしたらめっちゃ怒られた」にこの二人が出てくるので良ければどうぞ。

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