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第七十二夜 真一くん達は どうしてそんな余裕があるの

ご飯を食べてるチームの三人の若者たちが密談中

加「良かったな、初心者枠で」

栗「それなら、抑えてやらないとマズイ」

佐「バレて師範枠とかに行かされるとか嫌だしな」


黙って見過ごすおっさん

「おしっこ」と行って座敷を出ていく

ひろ子さんに「子供じゃないんだから」怒られるが気にしない


トイレで

「宮毘羅 だれか加藤達三人に茶を教えたのか」

「跋折羅が最初の千年ほど」

「その出来は?」

「頂くのも、お点前も、跋折羅が納得しました」

「それでか、余裕ぶちかましてるは

 漏れないようにな 情けだ

 ん、あいつら4000年 3000年合わないが」

「その3000年のうち2000年は阿修羅王殿との戦いに明け暮れ

 最後の1000年は薬師様が切れて私に直接指導する様にと」

「最終は、宮毘羅が自らだと これまた豪華な

 これも、漏れないようにな」

「御意」


トイレから戻ると

落ち込み隅に固まる チーム三山

引き吊りご飯を食べてない チーム免状持ち

初心者枠で安心て食べる 間宮さん

その間宮さんに「あーんして」とやって貰って食べる神田

こそこそ、密談をしながら食って呑む チーム27

肚を据えて飯を食う チーム化け物和尚


色分けがハッキリしてきた

下手に、密談中のチーム27に入ってバラすのも悪い

かと言って、神田の所は行きたくない

仕方なく、チーム化け物和尚の所で食べて呑み始めるおっさん

双「あの三人も、修行を」

お「したみたいですね」

地「まったく、お前の周りは化け物ばかりだ」


お「それ、ブーメランですよ 化け物和尚」

双「して、どの方について」

お「へぼの阿修羅相手に三人掛かりでしか勝てないとかダメですね」

双「三人掛かりでなら勝つと」

お「そう言ってましたよ」

地「人ではないな」

お「ついでに茶も習って欲しかったのですが阿修羅じゃね」

と煙幕を張り加藤たちを庇うおっさん

会話をしながら、食事を進める三人


ご飯が出て水物が出て、献立が終わる

地童和尚が「近江達はここに泊まるか、興雲寺に来るか 選べる」

三人して「興雲寺に、お願いします 朝イチからの座禅を組みたく」

三山は食事も喉を通らなく、興雲寺に行く事に


ひろ子さん達は「ご飯を食べてないと体が持たない」との神田の説得で

食べ終わる美人さん五人


さて帰るかとなった時に、竹内さんが

「真一くん達は どうしてそんな余裕があるの」と訊く

「それは、初心者枠で親切丁寧な指導だからですよ」

「本当に?」と追撃が行く

「なんせ鈴鹿が掛かってますから、一生懸命でいい先生に恵まれたと」

なんとか加藤は躱わした

「跋折羅様の教えを受けてるんで大丈夫」と佐々木がやらかした

「それ言ってはダメなやつ」と栗原

頭を抱える加藤

「あ〜あ、言っちまいやがんの 後は知らんぞ」とおっさん


「ふ〜ん、跋折羅大将直伝のお茶って訳ね

 それで、何百年修行したの」との竹内さんの追撃

諦めた加藤が

「27に乗るために千年ほど必死で修行した

 飲む方もお点前も、跋折羅大将の納得を頂いた」

と全部ゲロる

これを聞き、更に落ち込む三山


お「ゲロちゃぁ、しゃぁない、宮毘羅はなんと言っていた」

加「跋折羅大将の納得なら、どこに出しても恥ずかしくない と」


陽「じゃぁ真一くんは、八木奥のご指導はフリーパス・・・・」

ひ「三人抜けて、七人を五人で面倒を見るのね」

「由美子さんは僕が教えたいですけ、段差がありすぎて

 初心者枠でお願いします」と神田


「それなら、ひろ子さんは俺が直接」とおっさんが言うも

「あなたはねぇ、要求値が異常に高いから」と蹴られるおっさん

ここで地童和尚爆笑

「代表師範でも人であるからの」

落ち込むおっさん


四人の免状持ちが集まり密談

陽「完全に抜け駆けで、三人抜けられたわ」

万「跋折羅大将の元での修行千年 宮毘羅大将のお墨付き ズルすぎて」

陽「それも、これも27で鈴鹿を走りたいが為だけで 修行千年 呆れるわ」

ひ「うちの人だけかと思っていたら、四人全員がそうだしね

  その上に、普通でまともだと思ってた神田くんまで化け物だったわ」


竹内さんが入ってきて

「逃した魚は大きいわね ひろ子さん神田くんについて情報をちょうだい」

陽「ダメよ 奪いに行く気なの」

竹「行かないわよ でも来週には書か茶かアカデミアで注目を集める

  事前に情報くらい集めておかないと秘書として失格」

ひ「書に関しては、喜楽の新しい看板を書いたわ

  間宮さん曰く、私の全国では全然届かない

  比叡の奥の院の主 双雲和尚が認める と位書きを書いたわ」

竹「それ、マジの書家じゃない 

  それも三山どころか奥の院の主が認めたとか

  書は解ったわ お茶は」


ひ「元々が、うちの人と一緒に興雲寺で荒行レベルの修行をしていて

  二年前には三山のお墨付きを頂いていたらしいの

  月曜日は「永遠の後二歩」、でもうちの人と同じテーブルに居たの

  今日、皆も聞いた永遠の5分で、二歩進み天部の域に達して

  摩利支天様のご指導を受けるそうよ」

陽「おっさんに神田くん、市井からポンポンと出てこられたら、茶道界激震よね」


ひ「それも有って幹部の襲来かもね

  火曜日に関東関西のお茶会に「俺だけじゃ寂しい、神田の茶もどうですか

  と三井古山、真咲関谷の四人言ってしまったから」

竹「そりゃ幹部が見に来る訳よ

  皆頑張ってお稽古してね」と完全他人事

陽「竹内だって、師範だし、一緒に」


竹「真一くんを見てると、まだ行きたくなるから止めておくわ」

との回答を出し、それには、誰も返しようがない

「それに、跋折羅大将直伝の三人も、いきなり師範達の前に現れる

 おっさんの登場で激震が走って

 神田くんの登場で激震どころじゃない騒ぎは確定してて

 その上での真一くん達の三人の表舞台への登場

 この目で着たかったわ 残念」

「え」と四人


「私、明日の夜の便で欧州研修という名の欧州一周旅行

 半年程日本を離れるの 見送りは不要よ 帰ってくるしね」

ひ「気をつけて行ってきてね お土産は元気な姿と土産話で」

竹「ありがとう、明日出発だから、もう帰るわね」

「もういいですか」工藤さんが迎えに来て待っていた

「今日の第一使命は、竹内さんのお迎えですから挨拶は失礼します」

と竹内さんを連れて帰っていく


「工藤さんも、相当いい男なのにね」とかおるさんが言うと

「真一くんを見る前ならね」と陽子さん

「そうなのよね、うち人達を見ちゃうとね、麻薬みたい」と二人

「私達は9時半には、山崎の常務室に居て椅子の予備って

 折畳のディレクターズチェアも用意しておくわ」

「お風呂を頂い寝ますか、明日からの激震に備えてよく寝ておかないと」


座敷を見回して、神田間宮組が居ないのに気がつく四人

「真一くん 神田くん達は」と訊く陽子さん

「あまりにイチャつきが目に余ったので、離れが一部屋空いてた」

「そこまででいいわ 放り込んだのね」

「夜だけだけどな、二泊三日の喜楽の離れは伝統になった」

「私達もお風呂に入って寝ないと、明日から持たないわよ」


泊まる予定の三山が興雲寺に行ってしまったり、

神田達が離れに行ってしまったりで

帰る予定がお泊りになった人などで、予定五部屋はそのまま使われた


翌朝予定通りの十名でご飯を食べてべて、全員で山崎土木の本社に向かう

服装は、ほっておくとポロシャツチノパンしか着ないのを見越して

センチュリーのトランクに二泊分のスーツを何時も入れておく 

との奥様方の準備で茶道界の重鎮を迎えるに、失礼のない格好になっていた


午前9時30分 良平さん夫妻到着

「なんですか、今日の呼び出しの内容は 来れば解るとか」

との苦情は「良平さんが悪い」と10人で蹴り返される

「黙って待てばいいんです コーヒーでもどうですか」とおっさん


「たか子さんのお茶って、裏だったよね 表で言うとどのレベル」とおっさん

「師範の一番下に相当します」と返ってくる

「なら、一緒にお稽古に参加してね」

たか子さんの顔色が悪くなっていく、嫌な予感しかしない


「また、財界のとんでもない方が」と心配する岩月さん

「そうだ、岩月さん お茶は頂けるの」とのおっさんの問に

「修事を頂いており、頂くだけなら」と回答がある

「頑張りましょう」と間宮さんが声を掛ける


三人とも意味が解らなく、顔色は悪くなる一方


午前9時45分 受付より 関西の真咲様の奥様が到着 との連絡

奥様方は会報誌の幹部表で名前を探すのに忙しいので、おっさんと加藤が迎えに行く

「あった、副代表師範(関西代表) 主に皆伝以上を対象に指導しています」

「やだ、私 皆伝 当てはまる」

「私は、修事 だからセーフ」


この世界、お茶のシステムは基本四段階

修初 お茶を飲めるようになれば貰える 

修事 普通のお茶を点てれる様になれば貰える

皆伝 小規模のお茶会で披露しても良い

師範 これが複雑怪奇

   修事までの、お茶を教えて良い の底辺から

   表お茶会の幹部師範による検分で皆伝まで教えて良い

   仏門の検分を受けて、仏門でのお茶を点てて良い

   当然、検分する仏門の位で師範の位は代わる

   歴代の代表師範でも、比叡の阿闍梨のお墨付きのみ

   吉祥も高野も、仏門に入門しないと検分すら拒否される


「私、皆伝までの師範だから、一番きつそう」とひろ子さん

「それより、私の修事師範の方が」と陽子さん


おっさんと加藤が二人連れてくる

「関西の真咲の奥でございます、初めての方も見えますので

 表お茶会 関西代表師範としてまいりました

 皆さんのお茶のお稽古のお手伝いをさせて頂きます」


「剣崎の奥でございます、お初のお目見えとなります

 主人がご迷惑をおかけしました、

 みなさんと工藤さんのおかげで、立ち直ってきております

 今日からは中部代表師範として、お手伝いをさせて頂きます」


お「何度もの自己紹介になるので、こちらは揃ってからでお願いします

 隣の部屋に畳とカセットコンロの釜と道具一式があります

 朝のお茶を振る舞まうのはどうだ 誰か立候補は」

「解った、お」と加藤が言った時に陽子さんが

「それダメ、ハードル上がる 私が振る舞います」と二人を

 連れて隣の部屋にいくと、双雲地童の両和尚も付いて行く


「竹内さんは、これを読み切っての今日からの欧州研修wwっw」

「あなた、私達は全く笑えないんですが 全日本に関西に中部

 表お茶会の主だった幹部が全員集合ですよ 大変です」


た「あの良平さんの特訓なのに、豪華メンバーが揃いすぎてるのですが」

お「あなたもお稽古を受けるメンバーに入ってますよ た・か・子・さん

  あ、岩月さんも来てるので一緒にね」

逃げ道はと考える二人 どう考えても塞がれる逃げ道 

おとなしく、お稽古を受けるのが一番と方向転換


た「あのお二人の和尚様は」

お「結婚式が仏門でね 式の前後の待ち時間でお茶くらい振る舞わないと

  表は仏門の検分が必要なので、それもね一緒にね」


10時10分 受付から三名到着の電話

おっさんと佐々木で迎えに行く


会議も出来るように、広いはずの常務室が狭く感じる

ディレクターズチェアが10脚 応接のソファーで12人分 予備椅子2脚

デスクにレカロが2脚 これだけ並べはせなくなると栗原


常務室に到着する五人

お「ひろ子さん、敷島とは連絡はまだなんだよね」

ひ「お昼すぎないと、電話にも出ないので」

お「五人が戻ってきたら、自己紹介から始めよう

  名前とお茶の行ける具合 だけでいいかな

  椅子もバラバラですいませんがお掛けになってお待ちください」


蟹「なんか、ディレクターズチェアに名前が張ってありますが」

ひ「剥がし忘れ、すません 今剥がします」

蟹「それは構わないのですが、この名前って先日の

  日本土建研究会 発足会の時のですか」

神「そうです、席が作れなくて、これで我慢して頂きました」


関西は柔軟で、受け入れると思うが、三井さん古山さんがこの椅子で

収まったとか、どんなけの仕切り力 と蟹江さんが思ってると

五人が隣の部屋から帰ってきた


「おはようございます 揃ったので始めます

 我々の愛の告白に絶対必要な人物 山崎良平さんのお茶がヘボすぎて

 奥様から、倶楽部かおりへの許可が降りません

 皆さんのお力で、秋の茶会に参加して頂けるレベルに仕上げて頂きたい

 

 もちろん代表師範の揃い踏みを満足させるお土産も用意しております

 

 私、三山のお墨付きは口頭でしか受け取っていない 弥勒と呼ばれる者

 からは以上です

 自己紹介 佐々木からアンクロックで廻そうか」

 「了解 俺、栗原、加藤、陽子さんの順で続いて下さい」


自己紹介が始まった



今宵も深けたようで

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