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第百七十八夜 全ての基本はダートだ

高山さんと緊急ゴソゴソ typeAの幅広 ドラッグはパワーで押し切れると選択

「行けるよ すぐやる」とドリルとかでXXのリアにウイングを10分で装着してくれる

取り付けのパーツはTS熊山のボディ担当の藤原さんが

沢山作ってくれてるからとXXにも装着


「川本くん どうだった 2分30秒の世界は 意外と平和だったろ」

「あのズルっと行くのに踏み続けれるのは、なぜですか」と訊かれ

「そこからサスとボディが仕事してタイヤを助けるから そう言う設定の車だ

 エンジンパワーの盛り上がりでズルっと行くがその先のパワーはフラット

 踏んでいって車両が安定していく」と軽い


「普通はそこでビビりますが」

「そう言うしょぼい車じゃない

 その先に踏んでいける車だからキチンと踏めば前に進む」

「それはトムさんとHSKさんと山本さんのコラボだからですか」


「それ そう言う信頼感がある 最後に山本さんがOKを出したなら踏める

 まぁ横向いたらそん時はそん時でフルカウンターで行けばいいし

 バックをカニ走りでもいい」とクソ軽くほざく

「さぁ、次は米田くん 乗ってみようか」と無理くり


角度合わせとかをして14時50分 10分前ホーン

乗車前に姐さん含め全員でタイム表をみる

「24秒だろ ウイングで5秒詰めれるから19秒台 全員にブルーをお見舞いする」

「俺の44秒が霞んで見えねぇ」と加藤

「俺の46秒もゴミ箱に」と佐々木


「どうすんだよ 57秒と頑張ったのに」と神田

「もう同じ仕様の車で15秒も離されて」と姐さん

「いいじゃん 2分台は 同じ 2分台 仲間だ」とクソ軽いおっさん


乗車してインカム確認 「聞こえる米田くん」 「はい聞こえます」

5分前のホーン

スターターの前にXXを進めるおっさん

後ろに姐さんから並んでいく

シグナルグリーン スタートフラッグの日の丸が振られてクラッチミート

3分15秒で2周 これは守る 「どうだ 平和だろ」とインカムで訊くと


「意外と平和です」 「よし頑張れ」と3分ペースへ

「神田さんの3分とはなにか違う」とのインカム

「当たり前だ 必死の3分と余裕の3分の違いだよ 40秒まで上げるよ」

40秒を3周 「まだ行けるか?」とインカムで訊くと

「きたい」と回答


鈴鹿前半のテクニカル部分を20秒を切るペースで狙って高速区間は抑えての24秒

クールダウン周としてピットロードへ 米田くんを降ろして残18分 コースイン

3分15秒ペースで廻り最終コーナーから全力でいく ホームで守田神田組を抜いて

一コーナーへ いい感じでぺたっと押さえつけてくれるウイング


ドラッグはHSKの5MGツインターボのパワーで押し切っていく

テクナー先とバックで加藤と佐々木を抜いてホームへもう一周アタック

クールダウン周回をしてピットロードへ

そのままパドックへ


春海ちゃんが計測タイムを持ってきてく入れて 19秒5と18秒9 とベストタイム更新

「脇田に、ここまで行けるぞ 頑張って付いてこいって言えるな」とおっさん

したら肩にトントン もうトントン耐性が出来たおっさん


余裕で振り向くと姐さんが居た

「姐さん 同じ仕様の車の目標タイムを出しといた ほれ」とタイム表を渡す

「なに この2分20秒を切ってるタイムは おかしいわよ」と姐さん


全員が揃ったところで、全員のタイム表の公開

神田    57秒7 守田さんの引張

加藤    43秒8 

佐々木   44秒9

栗原    38秒3

姐さん   39秒9

おっさん  18秒9 XX


山本さんが

「忙しくなる 来週までにイナゴが三台も 応援を頼まないと」ボヤくが嫌じゃない

磯山さんが

「栗原くんの38秒台はすごいな 流石のサラブレット チューだけじゃない」

高山さんが「JAZAってとこからウイングは届いてる 全車に装着しよう

取り付けのパーツは熊山さんとこの藤原さん経由で頼んであって今日納品されてる」    


「しかしXXで18秒台 ぶっちぎり 最速の栗原と20秒も違う」と加藤

「まぁ車もいいしウイングの効果もある ぺたっと押さえつけてくれるからいいぞ

 XXだとパワーがあるからドラッグ無視して押さえ込み優先でTypeAだな

 イナゴレベルのパワーだとドラッグと押さえ込みのバランスでTypeB だな」

 

凹んでる姐さんに「XXの本当の実力だ 姐さんも」と空気を読まずに宣う

これに川本米田組が反応して

「姐さんのXXも同じ仕様 20秒を切れる車」と言ってしまう

姐さん なんとか2分40秒を切ったレベル


18の少年のキラキラ目の2分18秒とは20秒以上も違う

「おかしなダート屋上がりには惑わされてはだめよ

  普通の人は神田くんの様に苦労して3分を切るものなの」

とド正論をぶっ放す姐さん


これにおっさん以外の全員が同意して、加藤が代表して川本米田組に

「一般人は 神田が標準 それを心するように 

 おっさんは、こないだのダートのおかしなドライバー達の仲間なんだ

 あの仲間になるならその筋への案内はおっさんががするから頑張れ」

川本米田組 「はい 肝に銘じます」 と回答


鈴鹿のタイムをレーシングスーツに書いてサインするおっさん

「これでいいか」と訊くと

「ありがとうございます」の回答

山本さんにウイングとかクラッチとかを任せてパドックからバスで出発する


松阪の牛屋へ向かうとなり川本米田組もバスに乗ってきて美香ちゃん達と同級

話も弾む

盛り上がってるのを確認して神田と圭子ちゃんを連れて一番前へ移動する


「どうして来なかった」とおっさん

「先週から急激に数値が悪化 生きてるのが奇跡の状態です」圭子ちゃん

「そのレベルなのか なら明日連れてこい」

「それは」

「出来ることは、この現し世への未練を残さないこと

 25でもXXでも限界の世界へつれていく」


牛屋の風呂で 川本米田組は、連絡網が出来て、今日の話もすぐ乗せると大はしゃぎ

「もう、公道でどうこうの世界じゃないだろ ダートに来い」とおっさん

さっきまでの大はジャギが嘘のように静かになる二人


「どうした 全ての基本はダートだ スポーツカーで走るんだろ」

「いえ、普通の車します」と川本米田組

「それはダメだわ ちゃんと来ないと

 日本全国の俺の先輩や仲間が君たちを待ってる」


「ダートはゲロ吐くだろ シムカーナの世界が君たちを待ってる」と加藤

「いえ、格の違いを前回今回で自覚しました 大人しくします 覚悟が違いました」

と川本米田組 

空気を読まないおっさん「ラリーのナビというのもある 体験するもいい」と言う

川本米田組 どう考えても地雷 と判断して 辞退する


おっさん一派は生小二杯で飯を食ってると 板場から三人が出てきて横に座る

「神田 ちゃんと今日の纏めを」と加藤がぶん投げる

「そうそう神田がまとめる」残り三人もぶん投げる


神田「俺みたいな趣味ならいいが、料理人は包丁はきちんと研ぐように」とまとめる

「はい 精進します」と答えて戻っていく板場

不思議な顔の割りばしの2人


「前に泊まった時に鈍い包丁で神田が切れちゃって」

と加藤 大阪プリンス沢木さんの友達

「それでさ、止めたんだけど」とええだけの心の親父達の仲間の佐々木

「まぁ仕方ないわな 神田が我慢できない位しょぼかった」

と帝産を余裕で泣かしたおっさん


「それは仕方ないですね 神田さんは優しいのに」

と美里ちゃん 帝産でもサード張った

「中本も連れてきたかった」と春海ちゃん 飛騨で泣かせた女

割り箸二人 意味が解らなくてひろ子さんを連れて別室へ行く


発言した一派の経歴を聞き「それは神田さんがいちばんやさしい」となってくる

「今日は平和に終わる 明日も平和に」とおっさん

ひろ子さんの膝枕から寝室へ



今宵も深けたようで

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