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第百二十三夜 一番危険と赤丸二重丸のを連れてこないでくれ

朝起きて、ひろ子さんと二人きりでの朝食を食べながら

「中本くんは居なくなるけど、トイレ計画は絶対にやる

 どう考えても大日様のみ心 やり切る 大変だと思う

 これは代わって貰わなくていい 俺がやる」と宣言するおっさん

「がんばりなさい」とひろ子さん


朝食後、美香ちゃんの他装で小紋に着替えてるひろ子さん

甘えちゃダメといいたいが、そこらじゅうで他装がバレた女性が多数

どう考えても延焼する未来しか見えないので、黙るおっさん


ロビーに集まって、どうする と相談してたら

美香ちゃん圭子ちゃん 洋服 それもフレアミニ で現れる

「20までですよね、履けるうちは フレアミニです」

と、結構好戦的

凹む、かおるさん 「無謀な戦を仕掛けようとしてたのね」と溢す


春日さんが現れて結婚のお祝いを述べてくれる

「昨日は私も、お見合いでしたので頑張りました」と言っている


松田中本組も登場して来る

松田さん塚の男役バリのパンツスタイル 中本くん かなり短いタイトミニ

春日さんの横にならんで


「おはよう御座います、お揃いのタイトミニいいでしょう」と完全に爆撃

春日さんより短いタイトミニの中本くんと見比べをしてしまうおっさん一行 

また壁が鏡で、自分も見比べれる状態


重い空気になる前に

「松田さん スカートに変更 また職質」と神田が怒鳴る

「神田 よくやった」と男四人

とりあえずの空気の入れかは出来た



春日さんに挨拶を始める美香ちゃん圭子ちゃんに中本くん

四人並んでの鏡の前

女子高生候のタイトミニに十代のフレアミニ囲まれた春日さん


万理さんが「春日さん9月に27になったのよね」とポツリ

ひろ子さんが「あれは頑張れない」といい、皆で見守る

空気を読まないおっさんでも、黙るのが正解と判断するしかな状況


松田さんが戻ってきて、膝丈のタイトスカート

「うん、さゆみ先輩も先月で22 もう膝丈がいい」と言ってしまう中本くん

「春日さんも膝丈かロングが似合う大人の女性」と続けての爆撃

「ロングタイトがきっとカッコいい」止まらない爆撃

「でもちょっとダイエットした」までで美香ちゃん圭子ちゃんが

「先輩 コーヒー行きましょう」と引きづって離れていく


後ろから

「ものすごいデジャブ 春日さんが俺 中本くんがおっさん

 美香ちゃんの押さえ込みまでそっくり」

と真咲さんが声を掛けてくる


「真咲さん 俺達三人はまだマトモ」と加藤達

「それは理解ってる 助けて貰ってるしな」とイケイケに戻った真咲さん


「その まだ の基準点は」と八木さん

「ギリ世間のテーブルから落ちてる程度 

  地童和尚や双雲和尚を気の毒と思える理性は有る」と佐々木


「その二人はしかたがない 頑張ってるし応援しよう」と神田

「地獄で永遠の1000年を三周やったし、ずいぶん地獄に居た

 が、あれほど怖かった事はない

 そんな時に、頼れると頼んだ高僧が裏切るとは 修行頑張れだ」

「だよなぁ、加藤達の岐阜通いの詰問なんで全然優しい」と神田


「でも、私は責めなかったでしょ」とひろ子さんと由美子さん

「優しく、強い嫁でよかった」と神田


「でも中本くんで、ええだけ怒られた」と溢すおっさん

「それは、女子高生候 しかもフレアミニの制服 怒るのが嫁の役目」

「しかたなしか アレだしな」と諦めるおっさん


「私は、これで 急ぎの用事が出来ましたので失礼します」

と春日さんが凹んだ声で言って帰っていく

そっと見送る一行 出ていきドアが締まるのを確認して

ひろ子さんが「ロングタイトを買いに行ったのね」とポツリ


「しかたなしか アレだしな」と繰り返すおっさん

圭子ちゃんが戻って来たので

「中本くん なんて自己紹介したの」と神田

「中本祐介20の男です よろしくお願いします と普通にしてました」


おっさん一派は「まぁしゃあない」の一言で済ます

済まないのが 真咲さんと八木さん 腰を抜かす

おっさんと神田 速攻で腰の治療を行い、

「まぁなぁ、前の状態で薬師様でもやらかしたし」と話しながら座らせる

「今だとなぁ、真咲さん達が腰抜かして、しゃぁない」


さて行こうかと話をしてたら、美人で巨乳の女性が近寄ってきて

栗原にいきなりのベロチュー 横に嫁

口を離して「栗ちゃん 結婚式おめでとう」と祝辞を述べてくる

おっさんと加藤 「姐さん お久しぶりです」とお辞儀をするしか無い

二人以外は顔を知らないので、呆然としたまま


「私の燕 嫁がいたけどまぁいいわ」と姐さん

「それは」と加藤が訊く

「42秒8 テンロクNAの27でよ 惚れたわよ なので栗ちゃんは私の燕」

やりたいことやって、言いたいこと言って

「私、今日は奈良観光なの またね」と出ていってしまう姐さん


「正樹くんね 鈴鹿で合宿をしたいと土下座でお願いしてきてね

 月曜から始めて、金曜のラスト1枠で42秒8まで頑張ったの」とかおるさん


「それって、俺達は、かおるさんに土下座コース」と加藤

「そうよ、ちゃんと五人でね 加藤くんが先頭でね」とかおるさん


神田は「27で42秒8 すげえなぁ」と素直に感心してるが

加藤と佐々木はぶち抜かれているので、困惑しか無い

栗原は「頑張ったんだぞ」とか言ってるし

「しゃぁない どこかで遠藤先輩も呼んで五人で土下座だ」とおっさん


中本くんが「京都観光!!」と言い放って全てを押し流し

「昨日買っておきました、好きなの一冊取って、それで行って下さい」

観光コース本を20冊位出してくる松田さん

「これを、ありがたく頂いて観光」と切り替える佐々木と続く一派


「もういっこお願いしていい 今日美香ちゃんを面倒見て

 せめて新婚一日目くらいは二人がいい」と真っ当な意見のひろ子さん

「うちの圭子ちゃんも」と由美子さん


中本くん「優香ちゃんも一緒に」と言うが妊娠初期 無理は出来ないので

ポツポツ歩く程度ならで、和子さんも同行してのコース


各組も決めて散開して行く

散開直前に男五人で集まり

「すげえな 中本組 女子高生に十代フレアミニに塚の男役に極嫁」

うんそうだな、と納得して出発


おっさんひろ子組 デカイ縁日にぶち当たり テキ屋山盛り

大喜びで、見て廻ろうとするがデカすぎて、路頭に迷ってしまう

「ひろ子さん 力技で行く」とおっさん

 

見た中で女に店やらせて、タバコ吸ってる横着そうなのに因縁をつけて

引っ張り出す 

無茶苦茶 


丁寧にお願いしてる体はしてるが、迫力出しまくりで脅しつけてる

「案内させて頂きます」と言ってくれるまで精神的に抑えつける

「ひろ子さん この方が案内してくれるって」

横着そうだが、流石テキ屋 


なんで、ここの二件がたこ焼きが並んでるの と訊くと

ここのシマは何とか組 ここら何とか組

シマ内では商品が被らないけど、隣のシマだと調整はしてもどうしてもが有る

「へぇ 色々大変なのね」と二軒でたこ焼きを計3つ買って

横着そうなのにも食べさせて、テキ屋めぐりを再開

色々案内して貰い見て食べて帰ろうとしたら、囲まれる


「一番偉いのは誰 で どこの組」

「ヤクザじゃねぇ テキ屋だよ 大鉄会だいてつかいだよ」


大鉄会だいてつかいって関東じゃないのか」

「今日のデカイ縁日 お邪魔してる 

 うちのが地元さんのシマをのし歩いてメンツ潰したら申し訳が出来ん」


「だれがどうすればいい」

「お前とこいつをボコって、地元の都会みやこかいさんに詫びを入れないと」


おっさん大失敗 完全に向こうの筋が通ってる

こうなるとヘボくなるおっさん

「この若いのは置いといて、都会みやこかいさんに行こう ボコるのは後でも出来る」


キョトンとするテキ屋集団

「案内してよ ひろ子さん行こうか」


しょぼい事務所に行くが

「こんなトコが、都会さんの本部じゃないだろ 本部に行こう」

ど突きに来ようとした三人はボディー三発の物理で黙らせて

残した一人に、大鉄会さんと都会本部行くと連絡させるおっさん


「頭下げるのは、親分か若頭 それ以外は断る」と我儘全開

デカイ屋敷に移動して「京都風でいいね」とひろ子さんと話なら入って行く

若い衆が、礼儀正しい


「どの様なご要件で」

「おっさんという、肩書はない 縁日で不始末をした お詫びにきた」

バタバタとしている屋敷内


親分、急いで着たと思える着流し 襟がおかしい

座卓の手前で 座布団を外し正座して 

「縁日の作法 知らずに不始末を致しました 

 都会みやこかいさん 大鉄会だいてつかいさん にお詫びに参りました」

と頭を下げる おっさん 向こうに筋あるとヘボい


大鉄会からも、道交会からも、三角組からも回状が回ってきていて

大鉄会の鉄田さんや三角の岡田さんの両方から直電があった

「京都に行った、絶対揉めるな 頼むから揉めないで」と来ている

その中でも一番危険と写真に赤丸の付いたのが、いま目の前で頭下げてる


「そのお詫び たしかに受け取りました この件これまで

 大鉄会さんも収めて下さい お願いします 

 と大鉄会の下っ端に頭を下げる親分

「ありがとうございます 大鉄会さんに頭まで下げて頂いて」


「その侘び 見事なので もう一件縁日があります

 うちの若いのに案内させますので、どうですか」

「行きたい」とひろ子さん

「お願いしていいですか」

「脇谷 ご案内をしろ」

と脇谷さんという方の案内で、デカイメルセデスのリヤシートに座らせれて

縁日へゴーするおっさんとひろ子さん


「どういうことです 俺みたいな下っ端に頭下げるとか」

「あの場を穏便に済ます それしか頭になかった」

と回状を投げてみせる


「また、よりによって一番危険と赤丸二重丸のを連れてこないでくれ」

「これって、稲山会を5分で更地にしたと書いてありますが」


「そうだ、おっさん肩書はない 別名 恐怖を支配する悪魔 

 鉄田さんからの直電で「頼むから揉めないで」と貰ったところだ

 よかったな、筋を通していて 大鉄会さんに筋があったから

 ああやって 詫びを入れ頭も下げる 筋がなければ更地だ

 鉄田さんも1週間前に京都入りの情報をくれれば と愚痴りたくなる」

 

15時 ホテルの車寄せ デカイメルセデスが止まり 

運転手とナビが下りてリアドアを開ける 降りてくるおっさんとひろ子さん


加藤達も揃ってロビーに居て

加「おっさん 何だよ あの車」

ひ「縁日でね、横着したら揉めちゃて、話聞いたら向こうに筋があったの

  ヘタれて、でっかい家の親分さんのトコに頭下げに行ったのよ

  侘びの入れ方がいいと褒められて もう一件縁日を案内してくれたの

  やっぱ、テキ屋の親分さんのトコの人の案内での縁日いいわよ」


「忘れ物です」とビニール袋を持って入ってくる脇谷さんと同時に後ろで爆笑


「そりゃ、おっさんという 肩書はない が お詫びに来たとか玄関で言われたら」

「電話した直後らしくて、折返し電話ありました」

「気の毒だわ、あの回状が廻ってすぐだし、縁日に追い出したくなる気持ちも解る」


どう見ても三人共ヤクザ


脇谷さんに耳打ちするおっさん


「私、都会みやこかいで行儀見習いの脇谷と申します

 おっさん御一行を河豚にお誘いする予定でしたが

 親分さんが三名も見える お付きの方も含めて都会でご招待したく」

と頑張って言い切る


「それは、この関西で 俺に奢られろと」と岡田さん


また耳打ちをするおっさん

「はい、それでもここは都会のシマ 頑張らせて頂きます」

と足が震えてるが頑張る脇谷さん


「えらい、脇谷くん がんばった」と奥様方

「うん頑張った 立派」と神田

加藤達が「その苦しい立場、良く解る」と同情


「あれ、ここで俺が頑張ると悪役になるのか」と岡田さん

「完全に悪役 しかも貫目落とし」と爆笑の建田さん

もう爆笑しかない鉄田さん


「そこの後ろの行儀見習いの人 頑張る時はここまで頑張って」とおっさん


「うわ、これ完全に持ってかれた

 おっさん、俺のカッコいいトコを残すという情けは」と岡田さん

「それは、河豚を食って 岡田さんが代表してお礼を言う

 と言う大役をお任せします おれら全員岡田さんの後ろに並びますから」


「また、エライ難し役を」と爆笑の建田さん

「でも、それくらい簡単熟せるから跡目 安心して投げられます」


「逃げ場がない」と岡田さん

「あるじゃないですか 後ろの行儀見習い その気でしょ 出来る

 やらかす いいじゃ無ですか 大親分の笑い話と勉強で済ませば」


ヤクザ組密談

「高中 三角の看板背負って頑張れ コケても勉強だ」と岡田さん

「奥山 お前も頑張れ」と建田さん

「儂は一人だから」

「育てに来てますね」

「ああ、会談時のテキ屋の話そのままだ」


皆んなで河豚を食いに行って

「あのでっかい看板と言うか、河豚モニュメントのお店」とかおるさん

「高中といいます あのお店 激安店で ご案内するのは」


か「でも、あの看板のお店に行きたい」

お「1月の神田の結婚式が京都 都会さんには失礼をして大阪に移動して

  岡田さんにお願いするか あの街色々あるから激太り注意だけど」

高「ご案内をします」


「それがいい」と女性陣

「中学の修学旅行で見ただけだから行きたい」と美香ちゃん

「男 俺の後ろに並べ」と言ったら中本くんも並んでヤクザ組???

「高中さん 1月はよろしくお願いします」と皆んなで頭を下げる

態と岡田さんを外すおっさん


「頭の岡田、その時期忙しく

 代わりにこの高中がお受けして ご案内を致します」と頑張る


「岡田さんカッコイイ 岡田さんを見習った若い衆がこれだけ頑張る 俺も頑張ろ」


「もう、持ち上げっぱなし 岡田さん大親分」と爆笑の建田さんと鉄田さん

「今日は俺だけど、建田さんも鉄田さんも餌食になりますよ」

「まぁ、この爺が餌食で若いのが育てば

  岡田さんはまだ若い、あと10年で理解りますよ」とヤクザ二人


河豚を食べて呑んで 高中さんが代表して脇谷さんにお礼の口上

頑張って熟す


散開してホテルで爆睡のおっさん一派


都会の親分の屋敷に帰ってきた脇谷さん

「親分 冷や汗びっしょりですから、シャワーを」で

「すぐ行ってこい」となる

「そりゃぁ、いくら跡目候補で肚が座ってると行ってもキツイ」


「脇谷 ご苦労 ビールを呑め」と瓶を差し出す

「え」親分自らとか

「それほどの事を熟した してなにか情報は」


「縁日の案内をして喜んでもらい、ホテルでとんでもない三人に会い

 河豚を振る舞いました 岡田さん 健田さん 鉄田さんコミで

 うちの縄張り うちが持つ で頑張りました」

「ほう」


「悪魔 度胸は要りますがチャンスをくれまくりです

 1月にまた京都に来るそうでが、大阪に移動してミナミ散策です

 その他で、もし京都に来る時には連絡をくれて

 私が案内をする で握りました」

「よくやった 脇谷がついてれば揉め事はない 一安心だ」


今宵も深けたようで

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