19話 方針決定!
短いですがキリが悪くなるので切ります
「帰る」
「私も」
「ダメ」
「なぜ」
「弟子じゃない」
「でもキリュウの友達。反乱軍」
「はぁ」
「ふふ」
確かに連れて行ってはいけない理由がない。ただ師匠の元に不特定多数が押しかけるなんて事になったら恐らくあの森にも問題が発生する。具体的には始原竜が暴れる。多分。と言う事でこいつが来るのには反対な俺である。
「あの、一般人にもわかるように言って」
と、メイがツッコミを入れてくる。
「ん? いや、話の通りだが?」
「弾丸トークやめて」
「いつものことだろ?」
そろそろ慣れろよなぁ。
まあわからないと言うのならご教授してやろう。とふんぞり帰ると斬りかかられた。怖い! 普通に死ねるから!
「はぁ、師匠の家にこいつが行きたいって言い出したんだよ。でもあの人一応身を潜めてるわけだろ? だからダメだって言ってるんだが……」
「行きたい」
「だそうだ」
「私も行く」
お前もか。何となくこいつらと師匠は喧嘩しそう……。嫌だなぁ、ライルとどっか逃げるか?
「隠密行動は?」
「可能」
「無理!」
「じゃあメイはダメ」
「ええー!」
あそこは不特定多数に知られてはならない場所だ。よってある程度の隠密行動ができなければ連れては行けない。
俺も怪しいんだ。正直言って隠密に自信があるかと言われたらなぁ…………何か抜け道を作るか。
「まあとりあえず今はなしで。師匠の許可もないしな。じゃあな!」
そう言ってダッシュでその場を離脱。このまま問答していると、師匠の所に連れて行かざるを得ないからな。
追いかけようとしてきたが、残念だったな、魔法纏のスピードはあまり素早さに降ってないお前らでは追いつけない!
そんなこんなで師匠の家に帰った。
「ただいま」
「正座」
「はい」
帰ったら玄関で師匠が待ち構えていた。
すぐさま正座を指示されたので、理由を理解している俺は素早く実行する。
「何で?」
「なんで燃やしたか?」
「そう」
「完全に囲まれて一人一人処理するには毒を無駄遣いしなければならなかったので燃やしました」
「やりすぎ」
「まあ否定はしない」
「反省」
「してる。己のやったことを省みているので」
「舐めてる?」
「まさか」
「とりあえず一回死んで」
「あ、これ薬草ね」
「…………」
「何?」
「死ね」
「やーだ」
逃っげろー!
師匠がキレた。うん、まあ俺は悪いわな。でもさぁ、死にたくない。秘儀、ライルシールド! ぎゃぁ! 曲げるなぁ!
「ちょっと!」
「悪い! でもこれは俺が死なないために!」
待って待って冗談ですやめて。今のお前の戦闘スキルじゃ俺死ねる。しかも師匠とセットはやばいって!
「反省」
「はい」
結局死んだ。ライルぅ、一晩で強くなりすぎだって……。感情を食べる生態してるせいで人の視線とか意識に敏感だからその隙を突かれる。凶悪すぎるだろ。逆になんであんなに弱かったのか。
あと踏むのやめて。正座してる時に膝踏まれると気分的に足痺れたみたいになるから。VRだからそんな事ないんだけどさ。
「本当に?」
「煽った事に関しては反省してます」
「ならいい……やっぱりダメ」
ホッとしかけたのに! 大人しく引っかかってたらよかったのに……。
「反省しなよ」
「だからしてるって」
「草原を燃やしたのは」
「街破壊より100倍マシだろ」
「あ、確かに」
ライルが退いてくれた。とりあえずこれで気持ち悪いのはなくなった。うん。
「この街が目をつけられる」
「あー、うーん……そうかぁ……」
反乱軍の拠点がバレてる可能性が高いにしても、わざわざ復興とかで隙を見せるわけにもいかねえわな。
であればやっぱりこうするか。
「うし、じゃあ本格的にエリア攻略していくわ」
「手伝い」
「いや、俺が王都前を混乱に陥れる。住民被害は出さないように気をつけるよ」
同じ事を王都でもやれば万事解決だ。このレベルならいいところまでいけるだろ。今174だし。
「王都前のボスのレベルは?」
「140」
「まあいけるか」
さっきの高レベルプレイヤー達に感謝。て言うか今のトップ層レベル幾つなんだよ……追いつける気しねえ。
「気をつけて。悪魔に襲われないように」
悪魔……か。
「ライル」
「何?」
「行くぞ」
「いいの?」
そりゃあ、一晩必死で鍛えたであろうお前に留守番しろだなんて酷な事は言わねえよ…………とはいえ……
「悪い、少し寝る。起きたら出発だ」
今日はちょっと出かける用事があるのでさっさとログアウト! 現在9時半なので予定よりちょっと長くログインしてた事になる。と言う事でまた昼にな! このグダグダ感どうにかしたいなぁ。
次回は今日18時ごろ投稿予定