迎えにいこう
歪んだものなど、そうした危ういものなど、維持し続ける意味があるだろうか、無い。歪んで維持されているものなど、維持し続ける必要性は、無い。
あそこに多く咲き誇っている白百合の花。あの白百合の花に纏わり付くように微睡むようにきゃっきゃっと跳ね回る子供たち。時計は、止まったりはしない。子供たちも白百合も、今のまま立ち止まったりしない。左右されないで、左右されないで、この手の平に掴み取れる分だけで。その分だけで良いのです。真摯に向き合って、生きることに精一杯絶望しても、精一杯まっさらで、真っ白な白百合の花を掴み取るように、何度でもやり直せるよ。やり直せる。まっさらで真摯に向き合う気持ちを忘れなければ。絶望したあなたを迎えにいこう。迎えにいこう、きゃっきゃっとまっさらで真っ白な白百合の花に群がる子供たちが、ないたら駄目よ、とあなたに叫ぶね、迎えにいこう。迎えにいくよ。あなたの初めのまっさらで真っ白な気持ちを。まだそこに残されてるのだから。だから、ありがとう。